ステップ1 アーリーリタイアを知る
会社や会社生活に不満を感じ「会社を辞めよう」と考えたり、リストラ等により早期退職を求められた時や会社を辞めて第2の人生を歩もうとした時など、アーリーリタイアという人生の選択肢を知る機会は、人様々だと思われます。
40代後半~50代の高齢サラリーマンであれば、終身雇用の親の姿や職場を定年する上司や先輩方を多く見てきたことでしょう。
会社で定年を迎えることは言わば「あたり前」、会社を早期退職するアーリーリタイアという選択は、何か異端的なイメージを持たれる方もいるでしょう。
現状、サラリーマンは65歳で定年を迎えます。
当然ながら、定年後は老後生活を迎えることになります。
アーリーリタイアは、早期退職した後の人生を全て決めるようなイメージを持たれるかも知れません。
「人生100年時代」と言われる現在において、50歳でのアーリーリタイアは、残り50年の人生を決めるターニングポイントと感じることでしょう。
そう考えると、アーリーリタイアの決断には相当の勇気がいります。
アーリーリタイアした人も65歳以降は定年退職した人と同様に、老後生活を迎えることになります。
仮に50歳でアーリーリタイアした人と、65歳の定年まで働いた人と何が違うのでしょう。
違いは、50歳~64歳までの15年間、会社に行かないということだけです。
アーリーリタイアとは、この15年間という自由な「時間」を買ったと思えばいいでしょう。
アーリーリタイアとは、「期間限定」なことと思うべきです。
そう思えば、決断のハードルは少なからず低くなることでしょう。
ステップ2 アーリーリタイアの資金計画
アーリーリタイア資金は、年金受給を境に「無収入期間」と「年金受給後の期間」の2つに分けて検討します。
年金受給開始を65歳とし50歳でアーリーリタイアする場合、
②年金受給後の期間とは、65歳以降となります。
②は老後資金ですね
仮にあなたに5,000万円のアーリーリタイア資金があるとします。
老後資金はいくらと考えていますか?
これは、アーリーリタイアする人と定年退職する人の共通な資金と言えます。
仮に2,000万円必要だとしましょう。
①無収入期間の15年間は、3,000万円で暮らせばいいことになります。
イメージとしては、この程度でいいでしょう。
アーリーリタイアする人も定年退職する人も、どちらも老後資金は考えなければなりません。
アーリーリタイア資金の場合は、無収入期間をどうするか?
これだけの違いなのです。
アーリーリタイア資金のイメージについては下記の記事を
実際の資金計画については下記の記事を
不確定要素については下記の記事を参照下さい。
ステップ3 アーリーリタイアの決断
アーリーリタイアできるか?できないか?
多くの方は資金面に目が行きがちです。
巨額な資金があれば別ですが、自分が生きている間、資金不足にならないかどうかを心配しているのでしょう。
この心配をしては、アーリーリタイアの決断及び実現は困難です。
なぜなら、アーリーリタイア資金に関しては「前提条件なし」に「確実に大丈夫」とは誰も言えないからです。
アーリーリタイアの決断で重要なのは、資金面以上に人生観です。
人生観とは何か?
それは人により様々でしょう。
一例を話します。
もし、あなたが病気で余命1年と宣告されたとしましょう。
ある程度のお金があるとしたら、あなたは会社で働きますか?
普通に会社で働き生活して、人生を全うすると考える方もいるでしょう。
好きなことをして、悔いのない人生を生きようと努力する方もいるでしょう。
私は後者の考えです。
健康であることをあたり前だと思っていませんか?
明日、生きていることをあたり前だと思っていませんか?
将来の資金不足のリスクがある前に、あなたが病気になり健康を失うリスクや死のリスクも同様に存在します。
私は余命1年を宣告された訳ではありませんが、
人生を悔いなく生きるために、一日一日の時間を大切に使いたいと思っています。
アーリーリタイアを決断し実行する原動力は、このような「人生観」に他ありません。