今までの生活レベルを元に資金計画を考えるのは止めよう
この記事は、
の続編となります。
特に、アーリーリタイア資金の金額に関しては、「+α」の表記をしています。
必ず上記の記事を読み、ご理解されてからお読みください。
今までの生活レベルを維持する考え方とは
例えば、
50歳独身のAさんは、年間基本生活費360万円(月額30万円)の生活レベルです。
Aさんは、50歳でアーリーリタイアし、その後も同一レベルの生活をしようと考えています。
年金は65歳から年間180万円(月額15万円)の受給を仮定します。
この場合のアーリーリタイア資金は、
<50歳~64歳までの15年間>
360万円×15年間=5,400万円
<65歳~100歳までの35年間>
(360万円ー180万円)×35年間=6,300万円
アーリーリタイア資金は1億1,700万円+αとなります。
今までの生活レベルを維持するのであれば、アーリーリタイア資金は1億円以上必要となります。
将来の生活を描き支出をゼロベースから積み上げる
ゼロベースからの資金計画とは、会社を辞めた後の生活を想定し、年間基本生活費をゼロから積み上げていくことです。
例えば、
アーリーリタイア後は、通勤を考えずに住む場所を決めることができます。
郊外の田舎に移住しても、極端を言えば海外に移住しても構いません。
生活や生活習慣をゼロから見直します。
具体例としては、
・住環境を見直す
・食生活を見直す
・保険を見直す
・携帯電話の料金を見直す
・インターネット回線を見直す
・電力自由化、ガス自由化等光熱費を見直す
・節電等、節約を心掛ける
・自動車を手放す
・タバコを止める
・コンビニからスーパーへ購入先を変える
・タクシーに乗らず公共機関を利用する・・・・
月額30万円の生活レベルだったAさんが、仮に月額20万円で生活できるとしましょう。
<50歳~64歳までの15年間>
年間240万円×15年間=3,600万円
<65歳~100歳までの35年間>
(240万円ー180万円)×35年間=2,100万円
アーリーリタイア資金は5,700万円+αとなります。
生活レベル見直しの必要性を再認識しましょう
月額30万円の基本生活費を月額20万円へ削減したことで、
アーリーリタイア資金は、1億1,700万円+αから5,700万円+αへと半減しました。
更に月額15万円の生活レベルが可能であれば、
アーリーリタイア資金は、2,700万円+αまで下がります。
生活レベルの見直しとは、日常生活における日々の支出の削減です。
基本生活費の見直しにより、アーリーリタイアの実現が近づくことでしょう。
まとめ
・今までの生活レベルを維持する考えはやめましょう。
・アーリーリタイア後の生活を描き、ゼロベースから支出を積み上げてみましょう。
・日々の支出削減こそが、アーリーリタイアの実現を可能にします。