アーリーリタイアは働くことを放棄した訳ではない!会社を放棄したに過ぎない

アーリーリタイア

アーリーリタイアは、会社を辞めて昔で言う「隠居生活」をイメージされるかもしれません。

「悠々自適な生活」や「趣味に没頭する生活」を送られている方もいるでしょう。

アーリーリタイアとは、会社で働くサラリーマンが対象となる言葉です。

例えば、
お笑芸人の方が、お笑いの世界から身を引く行為は「引退」と呼ばれることでしょう。
プロスポーツ選手も同じく「引退」という言葉が使われています。
プロ野球選手が40歳で引退しても、アーリーリタイアとは言いません。

アーリーリタイアは、生涯資金を確保し会社を辞めるので、資金計画に無理がなければ一生働かなくても過ごすことができます。

働かないのも一つの生き方です。

アーリーリタイアは、何も働くことを放棄した訳ではありません。

働くことに生き甲斐を感じるのであれば、報酬を気にせず働けばいいのです。

ボランティアで働いてもいいでしょう。

ただ、会社で働き給与を得るのであれば、アーリーリタイアは解除されたと考えていいでしょう。

アーリーリタイアは、会社を放棄する行為だと考えます。

 

働くのであれば、セミリタイアと言われる方もいるでしょう。

セミリタイアは、生涯資金を補う必要性があるため、ある程度報酬額を気にして働かなければなりません。

アルバイトやパートで生涯資金を補うのであれば会社との縁は切れません。

「給与所得」を手にする以上、会社を放棄した行為とは言えません。

個人的な意見ですが、この場合は「転職」に近いものと考えます。

株やFXの配当や不動産収入で生涯資金を補うのであれば会社との縁は切れます。

会社から貰う報酬である「給与所得」と違い、「配当所得」や「不動産所得」を手にします。

会社を放棄した行為と言っていいでしょう。

 

日本の「所得」は10種類あり、日本で合法的に稼ぐ方法は、所得の種類あると言っていいでしょう。

それぞれの説明はしませんが、所得名称のみ紹介します。

利子所得/配当所得/事業所得/不動産所得/給与所得
譲渡所得/一時所得/雑所得/退職所得/山林所得

副業をしないサラリーマンは、「給与所得」と「退職所得」が関与することになります。

ある意味、サラリーマンは「給与所得」しか知らないのかもしれません。

 

アーリーリタイアは、仕事や働くことを放棄した訳ではありません。

単に会社を放棄したに過ぎません。

言い換えれば会社を辞めることにより「給与所得」を手放しただけのことです。

同様に給与所得を手放す行為に「脱サラ」があります。

会社を辞めて独立して起業したり仕事を始めることです。

過去において、

「脱サラ」は、副業が許されなかったサラリーマンにとって、ハードルが高い行為と思われてきました。

副業が解禁された現在、その延長線上で起業できるため、今後「脱サラ」ブームが到来するかもしれません。

 

終身雇用があたり前だった時代、定年まで会社で働くことに魅力が感じられたかも知れません。

時代が変わり終身雇用が崩壊し、リストラが横行する現在において、会社に依存する方がリスクある選択かもしれません。

65歳定年制とは言え、8割の企業は60歳で定年し再雇用するのが現状です。

実質60歳でサラリーマンは「引退」と言っていいでしょう。

そう考えれば、

40代・50代で会社を放棄するアーリーリタイアは、今の時代、何も特別な選択ではないよう思われます。