当ブログでも、かんぽ生命の保険の不適切な販売について記事にしてきました。
「法律違反はない」と主張し、反省が全くみられませんでしたが、もう言訳のできない状況になりました。
2019/7/8
かんぽ生命保険が顧客に不利益となる保険の乗り換え契約を繰り返していた問題で、半年以上、新旧の保険料を二重払いさせたケースが2016年4月~18年12月で約2万2千件に上ることが、西日本新聞が入手した同社の内部資料で判明した。一部の郵便局員が乗り換え契約の事実を隠すため、旧保険の解約時期を意図的に遅らせたことが原因とみられる。社内で「乗り換え潜脱(せんだつ)」と呼ばれ、新規契約時に支給される手当金や営業実績目当てで横行しているという。
かんぽ生命は6月27日、不適切な乗り換え契約が約2万4千件見つかったと発表したが、これとは別に乗り換えを巡る新たな問題が発覚した形だ。
保険業法は保険契約の際、顧客に内容を丁寧に説明するよう義務付けている。金融庁は「十分な説明がないまま顧客に不利益な契約内容になっていれば、(同社に)説明を求めることになる」としている。
出典:西日本新聞 かんぽ保険料二重払い2.2万件手当金や営業実績目当て…解約時期遅らせる
「日本郵政」及び「かんぽ生命」の経営陣の神経が理解できません。
2018年4月24日に、NHK報道番組クローズアップ現代で、『郵便局が保険を”押し売り”!?~郵便局員たちの告白』と題した番組が報道されました。
日本の国営放送であるNHKの報道番組で、目を疑う番組内容に唖然とさせられました。
この時点で、経営陣は報道の事実関係を内部調査等で確認し解明に努めるべきでしょう。
そして自ら不適切な販売を認め、謝罪すべきだったと思います。
きっと事実を隠蔽したのでしょう。
NHKの報道より1年以上が経過しました。
2019年6月25日の報道では、
なぜか昨年の11月に限定し、「顧客の利益にならない可能性がある保険の乗り換え」と表現し、5,800件あることを認めました。
NHKの報道を見ていれば違法性があるのは勿論、5,800件は氷山の一角だと言うことは誰でも容易に想像がつきます。
この場に及んでも事実を認めない「日本郵政」及び「かんぽ生命」に憤りを感じました。
6月27日、顧客に不安が広がっていると理由で追加調査し2万4千件と公表。
7月8日、故意に保険料を二重払いさせたことを認め、更に2万2千件を公表。
今、金融庁はかんぽ生命の処分を検討しています。
老人をターゲットに企業利益を優先させた悪徳商法。
詐欺集団といっても過言ではありません。
厳重な処分を期待します。