1.消費電力W(ワット)を知る
節電は、電気の無駄遣いをやめて切り詰める行為ですが、我慢したり不便を感じてはいけません。
節電が難しいのは、電気は見えずイメージできないことです。
節電とダイエットは相似しています。
例えばカツ丼を見れば、カロリーが高いことは容易に想像できるでしょう。
カツ丼の専門店「かつや」でカロリーを調べると、
・梅(80gロース) 1127kcal
・竹(120gロース)1338kcal
・松(80gロース✕2、玉子2個)1905kcal
人の一日の平均摂取カロリーは1800kcal~2200kcalと言われており、カツ丼のカロリーの高さが伺えます。
ただ、カツ丼も材料や調理方法でカロリーを抑えることができます。
カツ丼ひとつ見てもカロリーは実に様々です。
家電の場合、消費電力をワット(W)という単位で表記されています。
「100Wの白熱電球」をイメージして下さい。
100Wの電球を10時間(h)点灯させると1000Wh=1kWh
となります。
同じことですが、
100Wの電球10個を1時間点灯させても1kWh消費されます。
何を言いたいか?
100Wの家電を10時間使用するのと、1000W=1kwの家電を1時間使用することは料金的に同じです。
個々の家電の消費量と使用時間で電気料金が決まります。
2.電気料金の概算を知る
電力会社の請求書等を見ると、使用量と料金が記載されています。
例えば
2024年5月分 使用量297kWh 10,488円(税込)
概算で1kWhあたり約35円となります。
(10488円÷297kWh=35.3円/kWh)
※この数値は、地域(電力会社)や料金プラン等によって異なります。
あくまでも目安の金額で紹介しましたが、自身の請求書などで計算してみて下さい。ちなみに2024年5月分は値上がり前で政府の補助金分も含まれています。
100W(0.1kW)の電球を1時間点灯させると約3.5円になります。
消費電力200Wのテレビを1時間視聴したら約7円です。
3.家にある主な家電の消費電力を調べる
家電の消費電力は、家電に貼付されている銘板(シール)やネットで型式を検索し調査します。
私の場合
4LDKの家に一人暮らししてますが、日常生活で使用する部屋は1Fの居間と2Fの寝室(作業部屋)の2部屋です。
1F居間の主な家電
・テレビ(46型) 280W
・BDレコーダー 46W
・テレビ台スピーカー 73W
・デスクトップPC(自作) 推定300W
・ノートパソコン 15~20W
・エアコン12畳用 1180W
・冷蔵庫 600kWh/年
・炊飯器 1230W
・照明LED 50W
2F寝室の主な家電
・テレビ(37型) 185W
・パソコン(液晶一体型) 52W
・照明LED 39W
4,今回実施の節電対策
既に実施済みの節電対策
・照明のLED化
居間:140W→50W
寝室:120W→39W
・冷蔵庫の設定 弱
・テレビ 省エネ設定2台
1F居間のテレビを買換える(省エネ家電の購入280W→140W)
消費電力を調べてわかったことは、居間のテレビの消費電力が大きい点でした。
テレビはB-CASカードが読み取れず、修理に2万円程かかると言われていました。
そのためテレビはモニターとして使用していました。
テレビを見るのに399W(テレビ+BDレコーダー+スピーカー)使用しており、自作パソコンを接続しYouTube等を視聴すれば推定700W程の消費電力になります。
購入したテレビは55型で140Wです。
テレビに録画機能があるのでBDレコーダーは不要、YouTubeやアマゾンプライムもテレビだけで視れるので自作パソコンも不要となり、又テレビ台のスピーカー接続も外しました。
居間の照明照度を落とす
蛍光灯からLED化した時、照度を余り気にしていませんでした。
およそ3分の1の消費電力となったため、それだけで満足していました。
今回、居間の照明を「くつろぎモード」にしました。
たまたまリモコンに「くつろぎ」ボタンがあったので押してみたのですが、単に照度を落とすスイッチです。
節電のため照明を暗くするのは嫌ですが、くつろぐために照度を落としました。
これによってテレビの照度も自動で落ち更なる省エネに貢献します。
心なしか寝つきも良くなりお勧めです。
夏場は1Fで過ごす時間を長くした(過ごす場所を変える)
テレビとパソコンで多くの時間を過ごす自身にとって、同じことをするのに1Fと2Fでは消費電力が異なります。
1F テレビ+ノートPC 約160W
2F テレビ+液晶一体型PC 約240W
冬場は暖房の関係があり、2Fで過ごそうと思ってます。
2Fのテレビ185Wは、冬前に買い替えようと考えています。
ラジオ(radiko)を聞く
特に2Fでパソコン作業する時、テレビを点けていましたがラジオを聴くようにしました。テレビの稼働時間が2~3時間/日減りました。
炊飯器の稼働を3日に1回から5日に1回へ変更
消費電力で言えば横綱クラス1230Wの炊飯器。
朝昼食はパンや麺類を食べていますが、夕食はご飯を食べています。
2号を3日に分けて食べていたのですが、今は3号を5日に分けて食べるようにしました。
もちろん冷凍保存です。
5.節電の結果
私は北海道に住んでいますが、北海道電力ではなく北海道ガスの電気を使用しています。
地元では評判のいい新電力の会社です。
毎週水曜日、「今週の使用量のお知らせ」がメールで届きます。
前週の月曜~日曜の一週間の使用量が分る無料サービスです。
節電を始める前の5月6日~5月12日の使用量です。
節電を試みた後の6月17日~6月23日の使用量です。
どちらも冷房や暖房等の使用もなく、外出等の影響のない状況です。
1週間の使用量が64kWhから40kWhに改善されました。
消費電力を意識して、何か対策をすると確実に使用量は減少します。
1日当たりにすると約3kwhの改善です。
1kwh=35円で換算すると1日100円程、1ヵ月で3000円程の改善になります。
残る一番の課題は、25年前の450Lの冷蔵庫 600kWh/年です。
仮に消費電力が300kWh/年以下の冷蔵庫に買い替えれば、月に900円程の削減が見込まれます。
何よりも節電は、我慢したり不便を感じることなく、出来る範囲で実践することが重要です。