衣食住は、生活する上で基盤となるもので、暮らしに不可欠な存在です。
哲学者マルクスが、人の暮らしに必要なものを「衣食住」と表したことから、広く一般に浸透したと言われています。
■老後の家計における衣食住
厚生労働省が2022年に公表した家計調査年報によると、
65歳以上の生活費(家計支出)は
夫婦二人暮らし(夫婦高齢者無職世帯) 26万8505円/月
一人暮らし(高齢単身無職世帯) 15万5495円/月
となっています。
今回は衣食住、つまり支出内訳の「被服費」「食費」「住居費」に注目します。
老後の生活を考えて予想してみて下さい。
なぜ、こんな質問をしたか?
老後の平均的な支出と聞けば、多くの方が自身も当てはまると思われることでしょう。
あなたは平均か?
認識が合っているか確認してみましょう。
●夫婦二人暮らしの場合、
被服費 5,003円/月
食費 6万7,776円/月
住居費 1万5,578円/月
●一人暮らしの場合、
被服費 3,150円/月
食費 3万7,485円/月
住居費 1万2,746円/月
食費の支出が一番高いです。
注目すべきは1万円台の住居費です。
持家や賃貸、一戸建てやマンション等の違いや、住んでいる地域などによっても金額が異なり、あくまでも平均値です。
現状、65歳以上の持家率が高い傾向にあります。
住宅ローンが残っている場合や、賃貸住宅に住んでいる場合には、住居費がさらに多くかかるため、必要な生活費もそのぶん増えることとなります。
また、持家でもマンションの場合、管理費や修繕積立金が掛かり、1万円台の住居費は難しいよう思えます。
1万円台の住居費をクリアーできるのは、多くが持家(一戸建て)と言えるでしょう。
家計は人によって様々です。
逆を言えば、平均的な支出と一致する方が希かと思われます。
平均的な支出は、あくまでも目安であり、自身に当てはまると思わない方がいいでしょう。
特に住居費は、人によって支出金額の幅があるため、老後資金のポイントになります。
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