老後資金はいくら必要?あなたの考え方で変わります!

年金問題

老後資金はいくら必要か?

ネットで調べると

(以下は、実際に検索ワード「老後資金はいくら必要」と入力し得られた結果です)

・夫婦2人の老後資金の目安は2,500万円

・日本人の平均寿命から考えると大都市では3,320~4,980万円

・老後資金は6,000万円~8,000万円

・一般に2,000万円~3,000万円

等、検索結果のトップページだけでも様々な金額が見られます。

なぜ、こんなに様々な金額が見られるのでしょう。

老後資金を算定するにあたり、人によって条件が異なるからです。

以下、いくつか簡単に説明します。

①老後プランは人によって様々です

具体的に言えば、

何歳まで働き、何歳から公的年金等を受給するのか?

当然ながら長く働き、年金受給時期を繰り下げれば、準備する資金は少なくなります。

また、働きながら年金を貰う等、人によって様々です。

②老後における年金等の収入が人によって異なります

公的年金だけの方もいれば、企業年金や個人年金等、人によって様々です。

③老後生活をどう考えるか?人によって様々です

現役時代と同じ生活水準を維持したいと思う方や、質素に趣味に没頭し暮らしたい等、人によって様々です。

④老後における支出が人によって異なります

老後における支出を推測するには、現状における支出状況を把握する必要があります。

また、③の考え方により老後の支出状況を改善する等の方策があります。

⑤考えてもわからないこと(人によって想定が異なります)

例えば、人の寿命は誰にもわかりません。

平均寿命を想定するか、100歳と想定するかで老後資金は大きく変わります。

また、物価上昇や消費増税等によっても資金は変動します。

老後資金は長期的な資金計画であり、20年後、30年後の日本経済がどのようになっているか等、誰にもわからないことでしょう。

 

老後資金はいくら必要か?

この問題を解くには条件が必要となります。

条件は人により様々であり、ネット上での検索結果に様々な金額が見られる理由とも言えます。

条件次第では、簡単に数百万、数千万円の違いが出てしまいます。

 

FPとしての個人的な意見ですが、②が最も知りたい情報です。

②老後における年金等の収入で、老後における支出をカバーできるのであれば、老後資金は差ほど必要ないよう思います。

年金2000万円問題では、老後における平均収入と平均支出の差が、月額5.5万円あることから算出されており、この差がなければ老後資金は計算上0円となり、2000万円問題は理屈上解消されます。

収入と支出の差を少なくする為には、

・老後も働き収入を増やす。

・生活をダウンサイジングして支出を抑える。

・資産運用等で資産を増やす。

等、人により様々な方策があります。

 

老後資金はいくら必要か?

それはあなたの考え方で変わります。