【実務経験なし】FP2級の取得方法は2通り!取得期間とコストについて徹底解説(2024年度版)

FP

FP2級の受験資格について

①3級FP技能検定の合格者
②日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
③FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
④厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

実務経験がなければ、①②の取得方法となります。

FP2級の受験なのにAFP認定研修が必要なことに疑問を持たれるかもしれません。

AFPの認定にはFP2級合格が必須条件となっているため、AFP及びFP2級共通の認定研修と言えます。

FP2級の受験を申請する際、

①の場合は、3級合格番号
②の場合は、AFP認定研修の受講者番号(13桁)

のどちらかが必要となります。

FP3級を受験するか?AFP認定研修(基本課程)を受講するか?

実務経験のない受験者であれば、

①FP3級受験→FP3級合格→FP2級受験→FP2級合格

②AFP認定研修(基本課程)→FP2級受験→FP2級合格

2つのルートが存在します。

FP3級を受験するか、AFP認定研修(基本課程)を受講するか迷う方もいるでしょう。

この2つのルートの違いは、資格取得までの時間とコスト面の問題と言えます。

また、①のルートは「独学」での対応ができ、②のルートは「通信教育」と言えるでしょう。

ここも大きな違いと思われます。

FP2級資格取得までの期間の比較

2024年度におけるFP2級技能検定の日程表をもとに解説します。
(出典:日本FP協会公式HP)

①FP3級合格→FP2級合格

FP3級は、今年度よりCBT試験となります。

受検者本人がCBTソリューションズの受検者ページより、テストセンターと試験日時を選択・予約し受験します。

CBT試験の詳細は、受験する機関である「日本FP協会」又は「金融財政事情研究会」の公式ホームページで、ご確認下さい。

2024年度におけるFP3級技能検定の日程表
(出典:日本FP協会公式HP)

CBT試験を受けてから、早ければ半月、遅くても1ヵ月半後に合否が発表されます。

FP2級までの取得時間は、

FP3級の学習時間+FP3級受験(CBT試験)
+合格発表(試験から半月~1ヵ月半後)
+FP2級の学習時間+合格発表

となります。

FP2級の受験申込の際、必ず3級の合格番号が必要となります。

例えば、FP2級を2024年9月8日(日)に受験するとしましょう。

FP2級の受験申込期間は、7/2(火)~7/23(火)です。

遅くても、FP3級の合格発表日である7月12日(金)まで、つまり6月30日までにFP3級を受験し合格する必要があります。

 

FP3級がCBT試験となり、いつでも受験できるようになりました。
FP3級合格後、すぐにFP2級が受験できるよう思いがちですが、FP2級の申込日(開始日)は、試験日のおよそ2ヵ月前であることに注意が必要です。

②AFP認定研修(基本課程)→FP2級合格

FP2級の受験を①と同様に2024年9月8日(日)に受験するとしましょう。

受験申込期間は、7/2(火)~7/23(火)です。

AFP認定研修(基本課程)の修了要件は、研修開始日から1年以内に、確認問題と提案書を提出し合格する必要があります。

FP2級の受験申込には、必ずAFP認定研修の受講者番号(13桁)が必要となるので、余裕をもって研修を修了しましょう。

 

FP3級のCBT試験をパスすることができます。
試験会場に出向くことなく自宅でFP2級の受験資格が得られます。
AFP認定研修(基本課程)の学習時間にもよりますが、効率よく学習すれば①FP3級→FP2級のルートよりも取得期間の短縮が可能です。

 

FP2級資格取得までのコスト面の比較

①FP3級合格→FP2級合格

独学を前提にすれば、FP3級テキスト1冊及び問題集1冊、FP2級テキスト1冊及び問題集1冊あれば、十分合格できるものと思われます。

市販のテキスト及び問題集は、1冊1,500円~2,000円程度で、上記の4冊で6,000円~8,000円あれば準備できます。

FP3級の受験手数料は8,000円で、FP2級の受験手数料は11,700円です。

FP2級取得費用は、27,000円前後と言えます。

②AFP認定研修(基本課程)→FP2級合格

AFP認定研修(基本課程)の費用にFP2級の受験手数料11,700円が必要となります。

AFP認定研修(基本課程)の費用は、日本FP協会のホームページで調べることができます。

受講形態は、「通信」が一般的でしょう。

仮に、30,000円のAFP認定研修(基本課程)であれば、FP2級の取得費用は41,700円となります。

①の場合に比べ、1万数千円程高くなります。

①は独学で、②は通信教育という点が大きな違いです。

教育内容に関しては、日本FP協会が認定した研修であれば問題ありませんが、教材の好みはあるものと思われます。

教材は、WEB上のeラーニングが主流で、テキストや講義動画、学習フォローのサポート等が充実すれば価格は高くなります。

日本FP協会のホームページで、AFP認定研修(基本課程)を調べると、

業界では老舗の「ARTIS 資格対策ドットコム」が、29,700円(税込・送料込)で講義動画付きの教材を提供しています。



詳しくは、↑ 公式ホームページでご確認下さい。

尚、記事中の価格は2024年3月現在です。

AFPを取得するならAFP認定研修(基本課程)修了がお勧め

自身は独学で、①FP3級合格→FP2級合格のルートでFP2級を取得しました。
その後、AFPを取得するのですが、AFP取得には「AFP認定研修(技能士課程)」の受講が必要となります。
FP2級合格後したのも束の間、この研修で確認問題や提案書の提出をするはめになり、技能士課程を終えるのに1ヵ月程要しました。
「AFP認定研修(技能士課程)」の価格は、当時1万円程だったと記憶します。
最初から、AFPの取得を目指すのであれば、時間的にもコスト面でも、最初からAFP認定研修(基本課程)を受けることをお勧めします。
FP2級合格後、速やかにAFP登録が可能です。

まとめ

実務経験がない場合、FP2級の取得には2つの方法があります。

①FP3級合格→→FP2級合格
②AFP認定研修(基本課程)→FP2級合格

時間に余裕があるのであれば①の選択もいいでしょう。

独学でも十分に合格できる資格です。

FP資格を就活や転職に活かそうと考えるのであれば、FP3級の受験は必要なく思います。

AFPを視野に入れるのであれば、断然②AFP認定研修(基本課程)→FP2級合格をお勧めします。

コスト面を気にしないのであれば、教材を見比べて決めるのがいいでしょう。

・eラーニング(パソコン上での学習)では、頭に入らない方もいることでしょう。
・スマホやタブレットで場所を選らばず、空いた時間を活用し学習されたい方もいるでしょう。
・テキストにマーカーを引きながら、じっくりと読み込むスタイルの方もいるでしょう。
・DVD等の映像での講義がいい方もいるでしょう。

一番大切なのは、自分にあった教材と学習方法を選び、効率よく学ぶことです。