未だ届かぬアベノマスクに野党議員から批判!補正予算案に賛成しての批判は無責任

独り言

政府は、本年4月7日に閣議決定において緊急経済対策として、一世帯・住所あたり2枚の布製マスクを配布することとしました。

5月11日現在、厚生労働省の公式サイトで「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」を見ると、東京都のみが「配布中」の表示で、特定警戒都道府県(東京を除く12都道府県)が「5月11日(月)の週から配布開始予定」となっています。

マスクの配布は、現時点で4%程です。

全戸配布に先立ち、妊婦に優先的に配られましたが、配布されたマスクからカビや髪の毛の混入等の欠陥が相次ぎ、納入業者が未配布分を全て回収し検品することが報道されたのは4月23日のことでした。

また妊婦用マスクを調達した4社のうち、国が公表を拒んできた1社が27日に明らかになりました。
「ユースビオ」という会社ですが登記上の住所に看板はなく、過去にマスクを手掛けたこともないようです。

発注のいきさつや契約の内容について、厚生労働省は説明できない状況です。

いくら検品しても、不明な製造業者が関わっており、製造工程に疑念のあるマスクを使用する気にはなれません。

1ヶ月以上が経過しても全国に行き渡らないマスクに、野党をはじめとする国会議員からも批判が出ています。

社民党の福島みずほ参院議員は5月7日のTwitterで、

「自動のPCR検査機は1億円だと厚生労働省が言いました。安倍総理の2枚の布マスクは466億円ですから、466機買えるではないですか。各県に1機でも47億円。10分の1の費用で、自動の検査機を各県に置けるのです。こっちの方にこそ税金を使うべきです」

と発信し政府の税金の使途を批判しています。

言っている内容は「その通り」なのですが、この466億円を含む「補正予算案」に社民党を含め野党も賛成しています。

補正予算案は、衆議院では「全会一致」で可決しており、参議院では「れいわ新選組」の2名が反対票を投じたため「全会一致」の可決にはなりませんでした。

反対票を入れていれば批判するのは構いませんが、賛成票を入れながら批判するのは国民から見れば余りにも無責任な発言に映ります