8050問題の悲劇か?元農水次官を殺人未遂容疑で逮捕

8050問題

事件概要

2019.6.2

1日午後3時40分ごろ、東京都練馬区早宮の住宅で「息子を刺し殺した」と110番があった。警視庁練馬署員が駆け付けたところ、1階和室で男性が倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。同署は殺人未遂容疑で、この家に住む元農林水産省事務次官の熊沢英昭容疑者(76)を現行犯逮捕した。「長男を包丁で刺したことは間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、死亡したのは熊沢容疑者の長男で無職の英一郎さん(44)。同署は容疑を殺人に切り替えて詳しい経緯を調べる。
英一郎さんは胸など複数箇所を刺され、布団の上であおむけに倒れていた。熊沢容疑者は妻と長男の3人暮らしで、警察官の到着時、妻は不在だった。
逮捕容疑は、1日午後3時半ごろ、同区早宮の自宅で、室内にあった包丁で英一郎さんの胸などを刺し、殺害しようとした疑い。
熊沢容疑者は岐阜県出身で、農林水産審議官や事務次官を歴任。事務次官時代にはBSE(牛海綿状脳症)問題の対応に当たった。

出典:時事ドットコム 「元農水次官を殺人未遂容疑で逮捕=長男刺され死亡-警視庁」

この事件も8050問題なのだろうか?

年齢的なことで言えば「7040問題」ですが、長男で無職(44歳)が一時的に無職なのか?「引きこもり」なのか?が焦点に思われます。

殺害された無職の息子とは?

ネット上では、既に息子のツイッターと思われるツイートが晒され話題となっています。

自らを「事務次官の愚息」とツイートしている点から、息子本人のものと特定されています。

「引きこもり」であり、ネットゲーム好き。

「ドラクエ10」にはまり、その課金額は32万円と驚きの額!

出典:ゆもちBlog 【ドラクエ課金?】元農林水産省事務次官・熊沢英明の息子のTwitterがヤバい!殺害動機に同情の声

結果やはり8050問題(7040問題)

元農林水産省事務次官という超エリートの父(76歳)と、対照的な立場にいる引きこもりの息子(44歳)が同じ屋根の下で暮らす。

警視庁練馬署によると、父・母・息子の3人暮らし。犯行当時、母は不在でした。

水と油の関係の父子を母が取り持っていたことでしょう。

父は殺人犯、息子は他界と母の心情を考えると不憫でなりません。

ネット上では、父を擁護する声もあがってますが、この息子を育てたのは両親であり「殺人」は犯罪である以上、一概に父親を擁護できるものではないと思われます。

親の立場にたてば、息子のことは世間体もあり、誰にも相談できなかったのでしょう。

そいった観点では、親子ともに社会から孤立していたと言えます。

この事件も、8050問題(7040問題)の闇の深さを物語る一つの事件と言えます。