2021年3月5日 NHK NEWSWEB
4日夜、千葉県柏市のマンションの1室でこの家に住む72歳の男性が刃物で刺されているのが見つかりその後、死亡しました。
警察は47歳の長男を殺人の疑いで逮捕し、詳しいいきさつを調べています。警察によりますと4日午後10時半すぎ、柏市松葉町のマンションの1室で「父を包丁で刺した」と警察に通報がありました。
警察が駆けつけたところ、この部屋に住む本田隆正さん(72)が首などを刃物で刺されて倒れていて、搬送先の病院で死亡しました。
現場からは血のついた複数の刃物が見つかっていて、警察はその場にいた本田さんの長男で自称・無職の裕昭容疑者(47)を殺人の疑いで逮捕しました。
調べに対し容疑を認めているということで、警察は詳しいいきさつや動機を調べています。
1990年代以降、「若年層の貧困」は社会問題と言えます。
「若年層の貧困」は、1990年代以降の日本経済の低迷、雇用の規制緩和等、新自由主義政策によって引き起こされたものです。
特に雇用については、非正規雇用の急増が挙げられます。
政府がよく言う「自己責任」の問題ではありません。
不安定な若者を支えたのは、多くがその親や家族と言えます。
当時、1990年代の若者たちはすでに中高年世代となっており、現在40代~50代となっています。
70代の親が40代の子どもを支える「7040問題」、80代の親が50代の子どもを支える「8050問題」が社会問題となっています。
今回の事件は「7040問題」であり、「殺人事件」という最悪の結末と言えるでしょう。