2019.12.27
福島県警会津若松署は27日、自宅に母親の遺体を放置したとして、死体遺棄容疑で、同県会津美里町橋丸田中、無職、杉原広晴容疑者(64)を逮捕した。署によると「母親が亡くなったのに気が付いたが、そのままにしていた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は4月下旬ごろ、同居する母親(93)が自宅で死亡しているのを発見したが、遺体を放置したとしている。
署によると、杉原容疑者は母親との2人暮らし。「最近姿を見ない」との地元住民からの情報提供を受け、署員が今月26日に訪問したところ、ふとんの中の遺体を発見した。今後司法解剖して死因を調べる。
出典:産経新聞 自宅に母親の遺体放置容疑 福島県警、64歳男を逮捕
93歳の母と無職の64歳息子の二人暮らし、8050問題の延長線上にある「9060問題」と言えます。
8050問題は、「ひきこもり」がキーワードにとなる問題です。
「ひきこもり」と違い「無職64歳」は、ある意味あたり前の状況と言えます。
「ひきこもり」と「無職」は、状況こそ違いはありますが、無職が長期化すれば経済状況の観点では同じような状況となります。
例えば、40代でアーリーリタイアした場合、無職は長期化しますが生涯資金を持っていれば8050問題に陥るケースは少ないでしょう。
また、「ひきこもり」であっても、親が子の生涯資金を賄える財産を持っている場合は、死体遺棄等の状況に陥ることは少ないでしょう。
ただ元農水次官の息子殺害のように、経済的な面とは別な要因で「8050問題」が起こりえます。
一般的に「ひきこもり」や「無職」の状況で、親への経済的依存があれば「8050問題」への発展が懸念されます。
今回の事件で、無職の容疑者は64歳で自身が年金受給可能な年齢です。
経済状況が気になるところです。