【旭川】道内最大級のクラスターと化した吉田病院!市に救援求めるも見殺しか?病院HPに告発

独り言

旭川市の現状(2020年12月2日)

2日、旭川市の新型コロナウイルス新規感染者数は46人となり、11月25日の44人を上回り、過去最多を更新しました。又2人が亡くなっています。

これまで北海道内で最大のクラスターとなっていた吉田病院は2日、3人の感染が確認され合計165人となりました。一方、旭川厚生病院では2日、15人の感染者が確認されており合わせて171人、吉田病院を上回り道内最大のクラスターとなっています。

また、新たなクラスターとして障害者支援施設「北海道療育園」で24人の感染が確認されています。医療機関は言うまでもなくひっ迫状態にあり、保健所の対応も限界を超える状況です。

「新型コロナウイルス感染症発生のお知らせ(第19報)」

12月1日、吉田病院のホームページ上に「新型コロナウイルス感染症発生のお知らせ(第19報)」なる文章が公開されました。

それは、現場を担務する病院の悲痛な叫びと言える文章です。

不条理や疑問に感じるところを「旭川保健所」「旭川市役所」「旭川医大病院」と名指し、赤裸々に訴えています。

以下、同病院のHP上に公開された原文です。

新型コロナウイルス感染症発生のお知らせ(第19報)

本件クラスターについては、感染症指定医療機関でなく防護資材・設備に制約のある当院にとっては、独力での対応が困難であることが当初より明らかであったため、関係機関と協議・調整を図りつつ、これまで対応を進めて参りました。その過程において、様々な不条理や疑問を感じるところもございましたので、その概略についてここに明らかにしておきたいと思います。

1. 旭川市保健所について

吉田病院においては、11月6日(金)にコロナ陽性患者が発見され、同日直ちに保健に報告して協議に入り、その方針指示に全て従う形で全力で対応してまいりました。とりわけ、感染患者の処置を行いつつ通常の医療・看護業務を行うことは極めて困難であるため、感染者の他病院への転院調整、について保健所に強く要請を続けてまいりましたが、結果的にそれはかなわず、多くの患者が院内にとどめ置かれることとなり、クラスターの拡大を招く結果となりました。転院調整が遅々として進まなかった理由はいったい何であったのか? また、その中にあって指示された感染対策は、それぞれ適切なものだったのでしょうか?

2. 旭川市役所について

コロナウイルスの感染ならびに風評被害によって勤務困難となった医療従事者が多数発生し、「医療崩壊」とも言うべき状況となってしまったことから、旭川市に対してはこれを「災害」と認定して、自衛隊看護師の派遣、感染予防具の供給、等を道に依頼して欲しいとの要請を行いました。しかしながら西川市長からは「公共性」「非代替性」を満たさないとの理由から即座に却下され、ここでも対応が遅れる事態となり、その後の更なる感染拡大を招く事態となりました。地域住民の健康と生命が脅かされる今般の事態において、クラスター拡大を抑えることが「公共性」を欠いていると判断した理由は何だったのでしょう? また、「代替」する解決方法としては具体的にどのような手段をお考えだったのでしょう?

3. 旭川医大病院について

前述の転院調整が進まなかった理由のひとつに、旭川医大病院による感染患者の受入拒否方針がありました。同院は「地域医療の最後の砦」であることを理由にあげていますが、この建前を言葉通りに受け取るわけにはまいりません。なぜなら、クラスター発生と同時に、それまで当院に派遣していた非常勤医を、自己都合でいっせいに引き上げるという措置を取ったからです。感染と風評被害によって、ただでさえスタッフが急減に不足している医療現場において、そのような非道な措置をとることは、すなわち「医療崩壊」の引き金を自ら引くことにほかなりません。

「地域医療の最後の砦」において、このような信じがたい意思決定がなされた理由はどういったものだったのでしょうか?

現在はDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣をいただき、事態は徐々に沈静にむかっていますが、ここにいたる労苦を思う時、上記の疑問は拭いきれないものがあります。

引き続き、クラスターの収束に向け精進してまいりますので、皆様ご支援のほど、お願い申し上げます。

2020年12月1日

医療法人社団慶友会
理事長 吉田良子

「旭川市保健所」及び「旭川医大病院」は、いわば現場の当事者であり、様々な事情があるよう思えます。

ここでは、現場を支援すべき「旭川市役所」の対応について述べたく思います。

旭川市長の記者会見

12月2日、西川将人市長は、慶友会吉田病院から自衛隊の派遣要請があったことを明らかにしています。

市は北海道と協議し、道は今すぐに判断するのは難しいという見解だったことを明らかにしており、市としてその見解を追認していると述べています。

吉田病院は11月25日、旭川市役所を訪れ、自衛隊の派遣を文書で要請しています。

具体的には

・看護士20人以上の派遣
・院内消毒の清掃実施
・医療廃棄物の撤去
・感染予防具の提供

市は道知事が派遣要請するものとして、要請が可能かどうか道に確認したところ「今すぐに判断するのは難しい」との見解だったと言います。

その後、吉田病院とのやり取りはありません。

西川市長は

本来は正式に要請する前に市や道と意見交換し、要請するもの。私の権限ではどうにもならない」

と述べています。

さも吉田病院が、意見交換という手続きを踏まず、間違った要請であるかの発言に驚かされます。

当事者意識のない旭川市の対応

吉田病院は、11月25日に市を訪れ、12月1日に告発たる文章を公表しています。

およそ1週間、旭川市は何もしなかったのでしょう。

吉田病院は4つの具体的事項を要請しています。

自衛隊の派遣は無理でも、4つの要請の内1つでも、旭川市が要望を叶えることが出来なかったのでしょうか?

「看護士20人以上の派遣」は難しいかもしれませんが、

「院内消毒の清掃」「医療廃棄物の撤去」「感染予防具の提供」であれば、旭川市として対応できたことと思われます。

(告発文中にある)

「代替」する解決方法としては具体的にどのような手段をお考えだったのでしょう?

この文章からもわかる通り、およそ1週間もの期間がありながら、旭川市は何一つ対応しなかったのでしょう。

「本来は正式に要請する前に市や道と意見交換し、要請するもの。私の権限ではどうにもならない

市長の権限云々の問題ではありません。

ひっ迫する現場を「高みの見物」で見殺しにしたよう思われます。

病院の医療スタッフは「使命感」を持って業務にあたっています。

旭川市長は、自衛隊を要請する権限もありませんが、その「使命感」すらないよう感じられます。