2019年12月1日
1日未明、北海道帯広市の住宅街でクマの目撃が相次ぎ、その後、クマは市中心部の小学校の校庭に姿を現しましたが、地元の猟友会に駆除されました。駆除の際にけが人などはいませんでした。
1日午前2時ごろ、帯広市西16条南31丁目の道路で、クマ1頭がいるのを車で通りかかった男性が目撃しました。
およそ2時間後の午前3時50分ごろ、1.6キロほど離れた帯広警察署の緑ヶ丘交番付近の路上でもクマ1頭が歩いているのを警察官が目撃しました。
警察によりますと、目撃されたのは同じクマとみられ、その後市の中心部のほうへと移動し、姿を消しましたが、1日朝7時前、交番からおよそ2キロ離れた帯広小学校の校庭にクマがいるのを警戒にあたっていた警察官や帯広市の職員が見つけました。
クマはその後、小学校の校舎と校庭の間の木の上などにいましたが、1日午前11時すぎ地元の猟友会が発砲し駆除されました。
駆除の際にけが人などはいませんでした。
未明からの出没による住民などへの被害は、これまでのところ確認されていないということです。
市や小学校の関係者によりますと、クマはメスで体長はおよそ1メートル50センチ、体重およそ150キロあるということです
出典:NHK NEWSWEB 小学校の校庭にクマ 猟友会が駆除 北海道 帯広
1日未明に目撃されたクマは、その日の午前11時すぎに駆除されました。
市の職員や警察、地元の猟友会のスピーディーな対応に頭が下がります。
ただ、気になるのは「公安委員会の許可」です。
以前、同じく北海道の砂川市で
市の依頼を受け警察立会の下、ライフル銃で熊を駆除したハンターが、公安委員会に許可のない発砲として「鳥獣保護違反」の疑いで書類送検されました。
書類送検は不起訴処分になりましたが、その後ハンターはライフル銃の所持許可を取消されるという、不可解な事件が発生しています。
問題となるのは、猟友会のハンターが発砲して駆除した「場所」です。
駆除した場所は「小学校の校舎と校庭の間の木の上」と報道されています。
明らかに、ハンターであっても銃を発砲してはいけない「場所」かと思われます。
もし、公安の許可が取れてなければ、砂川と同様のケースと言えます。
詳細は分かりませんが、1日朝7時前に小学校の校庭でクマを発見しており、およそ駆除までの4時間で許可をとる必要があります。
クマは移動するので、場所を特定し「公安委員会の許可」を取るのは難しいことでしょう。
「公安委員会の許可」をとっての対応であれば、連携のいき届いた対応とし評価できます。
「公安委員会の許可」なしに駆除したのであれば、後日猟友会のハンターは処分される可能性があります。