サイボウズ~新卒1年目で取締役!他薦よりも自薦を評価!年功序列は今や死語

独り言

2021年3月28日 朝日新聞デジタル

IT企業のサイボウズは28日、都内で開いた定時株主総会で、社員から募集した取締役17人を選出した。社内公募で取締役を選ぶのは極めて異例だ。在宅勤務の導入など「働き方改革」で知られるサイボウズだが、今度は「社員全員が取締役の役割を担う」という新たなガバナンス(企業統治)のあり方に挑戦する。

この日の総会で取締役に就任したのは23歳から52歳まで、女性5人を含む17人。本部長や部長クラスのほか、新卒1年目や米国人の社員も選ばれた。昨秋に全社員約1千人を対象に募集し、自薦で名のりをあげた社員を全員取締役の候補者にしていた。

取締役の人数は前経営陣の3人から17人に大きく増えた。社内公募に立候補した青野慶久社長をのぞき、創業期メンバーの前取締役2人は退任した。

今回の話は、昨年の12月より動きが見られました。

同社ホームページ「ニュースリリース」より抜粋

2020年12月3日

「サイボウズ 次期取締役候補を社内公募で選出 新しいコーポレートガバナンスの実現に挑戦」

サイボウズ株式会社は今後、年齢や役職等を問わず自薦・他薦含む社内公募で次期取締役候補を選出することを発表いたします。サイボウズでは、法律順守の上で今回のような取締役候補の選出方法を新たに取り入れることで、新しいコーポレートガバナンスの実現に挑戦してまいります。

 

2020年12月22日

「サイボウズ 社内公募による 次期取締役最終候補者を公開 新卒1年目を含む計17名の社員が最終候補者として選出」

自薦・他薦含む社内公募で次期取締役候補を選出する旨を発表しましたが、公募期間終了後、現取締役で検討した結果、次期取締役は自薦による応募者17名全員を最終候補者として選出することにいたしました。

自薦による応募者が最終候補者として選出された理由は、

・自薦で立候補するという行為が理想への共感と覚悟なくしてできないことだと評価された
・自薦による立候補者の中に不適格だと判断された人がいなかった
・上記理由で他薦より自薦による立候補者がより評価された

とされています。

今回選出された次期取締役最終候補者17名については、今後の取締役会で第24回定時株主総会(2021年3月28日開催予定)の決議事項として決定後、実際に同株主総会にて承認を得ることができれば、正式に次期取締役となります。

ということで、本日開催された株主総会で承認を得ました。

他薦よりも自薦を評価したサイボーズ

サイボーズのホームページには、最終候補者17名のプロフィールが公開されています。

自薦による立候補者の中に不適格だと判断された人がいなかった。

プロフィールを見れば同社での役職や肩書が記載されており、部長や室長といった肩書が目にとまりますが、肩書のない若い人材も含まれています。

中でも、2020年新卒入社(人事本部採用推進部)が、自薦で取締役になるのは驚かされます。

サイボウズに「年功序列」といった言葉はありません。