2019年12月7日
大学入学共通テストの記述式問題の中止を求めて、6日夜、高校生や大学教授らが、文部科学省前で抗議活動をしました。
再来年1月から始まる大学入学共通テストに導入される、国語と数学の記述式問題は、採点業務を民間事業者に任せることなどを懸念する声が相次ぎ、与党側からも、見直しや延期の検討を求める意見が出ています。
6日夜、文部科学省の前には、高校生や予備校の講師、さらに大学教授ら合わせて50人ほどが集まり、文部科学省に、記述式問題の導入を中止するよう、抗議の声を上げていました。
参加した中京大学の大内裕和教授は「教育現場の声に耳を傾けない行政の在り方が、問題を先延ばしにした。一刻も早く、中止してほしい」と訴えていました。また、高校2年の男子生徒は「高校生の不安を取り除くのが、文部科学省の仕事のはずだ。これ以上、混乱させないでほしい」と話していました。出典:NHK NEWSWEB 「記述式問題」中止求め 文科省前で抗議 高校生や大学教授ら
自民党の文部科学部会は、
必要な見直しを行い予定どおり実施できるか検討し、早急に方針を表明するよう求める決議を、萩生田文部科学大臣に提出しています。
自民党文部科学部会の高階会長は、
「不安定な時間が長くなればなるほど、試験に集中できない、安心して臨めないといった不利益があり、それをいたずらに生じさせるべきではない。延期ありきの議論ではなく、子どもたちを優先に考えるべきだというのが私たちのスタンスだ」
この発言から、見直しや延期ではなく、今すぐにでも中止にすべきと言っているよう伺えます。
萩生田大臣は
「もとより総点検をしているが、改めてしっかりと見極めを行いたい」
未だこの発言に愕然とさせられます。
自民の世耕参院幹事長「受験生に納得感ある結論を」と述べています。
記述式問題に対し、受験生に納得感のある結論は「中止」以外存在しません。
萩生田大臣は、年内に「方針を示す」と言っていますが、「中止」以外の結論は論外ですが、仮に「中止」という結論を出したにしても、大臣としての「身の丈」が問われることでしょう。