横浜市「認知症の父親が暴れるので~」73歳父死亡44歳長男逮捕

社会情勢

2021年1月3日 TBS NEWS

横浜市の自宅で父親を殴ってけがを負わせたとして、44歳の長男が逮捕されました。父親は搬送先の病院で死亡が確認されています。

傷害の疑いで逮捕されたのは、横浜市保土ケ谷区の無職・佐藤聖一容疑者(44)です。調べによりますと、佐藤容疑者は先月30日ごろ、同居する父親の三郎さん(73)を顔や腹を複数回殴ってけがを負わせた疑いがもたれています。

3日未明になって、佐藤容疑者が三郎さんの意識がないことに気づき救命措置をとりましたが、三郎さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。

佐藤容疑者は三郎さんの介護のため去年の春頃から同居を始めたということで、取り調べに対し「認知症の父親が暴れるので押さえようとした」などと供述しているということです。

年齢的には、8050問題手前の7040ですが、長男が無職であり8050問題の派生的な事件と思われます。

30日に暴行の疑いがあり、3日未明に意識がないことに気づいたとの証言から、親子二人暮らしだったのでしょうか。

昨年の春頃から同居を始めており、1年も経っていません。

8050問題では、死体を遺棄するケースも多々あり、無職の子が生活する上で親の年金に依存しています。

父親が死亡し、年金がなくなると考えれば、殺意は芽生え難いよう思えます。

同居生活が1年未満であり、今後の生活云々の前に、認知症の父親の介護が重くのしかかっていたのでしょう。

結果的な責任は当然ながらありますが、息子を責める気にはなれません。

なぜなら、親を見捨てることなく40代で同居しています。

親の面倒を見るのは、自分しかいないと当初は思っていたことでしょう。

政府は、自助という言葉をよく使います。

彼の取った行動は、自助と言っていいでしょう。

その結果が、このような殺人事件になっています。

公助である社会的な支援が疎かな点が、一番の問題ではないのでしょうか。