2020年11月4日 日テレNEWS24
父親とみられる遺体の一部を自宅で切断し遺棄したとして、埼玉県草加市の55歳の男が逮捕されました。
警察によりますと、逮捕された草加市の無職・石戸谷明容疑者は、去年5月頃、自宅で父親とみられる遺体の下半身の一部を切断し押し入れの天井裏に遺棄した疑いがもたれています。
2日、自宅を訪ねた市役所の職員が、「ここに居住する高齢の男性と数年間、面会していない」と通報し、事件が発覚しました。
調べに対し、石戸谷容疑者は容疑を認めた上で、「数年前に父が亡くなった。自宅に死体があるのがばれると犯人にされるのではと怖くて通報できなかった」「アパートが競売にかけられ部屋に査定が入ることになったため遺体を天井裏に隠そうとしたが入らず、下半身の一部を切った」という趣旨の供述をしているということです。
55歳の無職の男性が。何故このような痛ましい犯行に及んだのか?
理由は
「自宅に死体があるのがばれると犯人にされるのではと怖くて通報できなかった」
とありますが、
やはり収入源である父親の年金打ち切りを恐れたのかもしれません。
草加市職員は数年間、面会していないことを理由に110番通報しており、警察官が職員とこの部屋に立ち入ったところ、天井裏で男性の遺体を見つけています。
別の報道を見ると、
同日夜に帰宅した石戸谷容疑者を任意同行し事情を聴いている
とあります。
市職員と警察は、父子二人暮らしの住居でありながら、子の同意なく、子の不在中に遺体を発見している点から、相当の確信たる証拠材料を持ち合わせていたのかも知れません。
それにしても、この手の死体遺棄事件は後を絶ちません。
ある意味、パターン化された事件です。
政府や地方自治体が、犯罪者を出さない為にも、8050問題をしっかりと認識し対策を検討して欲しいものです。