中高年サラリーマンがFPを学ぶ知られざるメリットとは?

FP

FPを学ぶメリットは、
ネット上に数多く記載されており、税や社会保障、保険や資産運用、不動産等の基本的な知識が得られ、自身のライフプランや資金計画に役立つことは知られています。

今回は、上記以外のメリットを2つ紹介します。

1.退職金や相続等でまとまったお金を受け取った時に金融機関のカモにならない

退職金やまとまったお金が金融機関の口座に入ると、その金融機関から営業のアプローチがあることでしょう。

電話や時には訪問といった形で、

「お金をそのまま寝せておくのは勿体ないですよ。当社で運用しませんか?」

等と促してきます。

相手からアプローチが無くても、まとまったお金を運用しようと金融機関に出向けば、別室に通され手厚く持成されるでしょう。

その丁寧な言葉遣いや対応に、お金持ち気分を味わうかも知れません。

持ちなれない大金を手にすると、人は気持ちが大きく舞いあがる傾向にあり、そこが金融機関のねらい目です。

ただ、金融機関に相談することを否定している訳ではありません。

少なからず知識を持って相談することが必要です。

いわば専門家である金融機関に相談するのに、なぜこちらに知識が必要なのか?

銀行や証券会社にとって「顧客の利益」よりも「会社の利益」の方が優先されるため、商品の善し悪しよりも手数料の高い商品を勧めるからです。

購入を決めると、多くの企業がチェックシートできちんと説明したことを本人に確認し(記載させ)、最終的には自己判断で購入した証拠を残します。

FPを学ぶことで、銀行の営業マンや証券会社の社員が、金融の専門家ではなく、単なる販売員だと理解できます。

証券会社であれば、証券外務員資格を持つ有資格者ですが、証券を売るための基礎知識を持った者であり、投資することで顧客に利益をもたらす専門家ではありません。

自分が理解・納得した金融商品を購入することが重要です。

2.退職後にカフェを経営する等、個人事業を営む際に役立つ

まとまった資金をもとに、何か起業しようと考える人もいるでしょう。

サラリーマンで経理等の経験がなければ、お金に疎いのはある意味当然です。

全てを自分でやろうとすると、様々な知識が必要となります。

サラリーマンにとって特にお金の管理は面倒に思えます。

簿記等の知識があれば別ですが、日頃の売上管理や原価率の計算、利益と損失の管理等、FPの知識では網羅されていない部分もあります。

所得税や住民税、消費税、個人事業税、固定資産税、償却資産税等、様々な税金に悩まされることでしょう。

アルバイトや従業員を雇えば、更に事務的な悩みは増えることになります。

FPの学習では、浅いながらも税や社会保障制度について学びます。

起業する前に、それら事務作業等が大変だと認識することが重要です。

実際は税理士にお願いする、会計ソフトを導入する等、対応方法はあります。

ただ、税理士に頼むにしても、経営者であればFPレベルの知識は最低限必要かと思われます。