学ぶことへの抵抗感について
「学ぶ」と言うと学校を思い出すことでしょう。
義務教育では、国語や算数、理科、社会等、決められた科目を言わば強制的に学ばされます。
得意な科目の勉強は苦なく楽しく思えますが、苦手な科目は苦でしかありません。
それはテストの点数にも表れることでしょう。
大人になり職に就けば、その職に必要な資格を取得する場合もあります。
証券会社なら証券外務員、保険会社だと生命保険募集人等、仕事をする上で必須の資格もあります。
取得しなければ仕事にならず、働く仲間は皆取得している資格であれば、取得の難易度が低くてもプレッシャーの掛かる受験を余儀なくされます。
ある種、義務的な学びは苦痛でしかないでしょう。
自身も学びや資格というと「楽しい」とか「おもしろい」というイメージは全くなかったよう思えます。
それは自身が本当に学びたいと思ったテーマに出会っていないからだと思います。
今の時代であれば、自分の興味があることは、億劫なく自発的にスマホで調べます。
生涯学習とはそんなイメージで、深堀していくような感じです。
学びのテーマは無限にあります。
ワインが好きならワインについての知識を得るのもいいでしょう。
星が好きなら天体について学べばいいでしょう。
老後のお金が不安ならFPを学べばいいでしょう。
自分にとって「興味のあること」「好きなこと」「必要なこと」「知りたいこと」等を学ぶことは、新たな思考や価値観が芽生え、人生を豊かにすることでしょう。
テーマを学ぶ上で資格を利用する
生涯学習のテーマが決まっても、何をどう学んだらいいのでしょう?
まずはテーマに見合う資格を探すのがいいでしょう。
ワインならワイン検定、星なら天文宇宙検定、お金ならFP検定など、テーマを網羅するものがいいですが、なければテーマに付随する資格を探してみましょう。
それでもなければ、ネットで同志を見つけ交流し学ぶのもいいでしょう。
同志がいなければ、独自に探究するのも生涯学習のよう思えます。
資格を利用するメリットは、基本から体系的に学べ効率よく学習ができます。
又、ワイン検定やFPであれば1級~3級といったように、自分の得たい知識レベルを選択することができます。
資格取得は目的ではないので、資格を取得するか否かは自由です。
個人の意見ですが、資格は学習した証です。
国家資格であれば国が認めたものであり、あなたの承認欲求を満たすことでしょう。
ただそれだけのことです。
テーマを学ぶ上で資格を活用しなくても、例えば図書館で文献を借りて学習するのもいいでしょう。
また、資格を利用するのはテーマの事前知識を得る通過点の場合もあります。
たとえば、単にFPを学んでも老後資金の問題は解決しないことでしょう。
あくまでも資格は、生涯学習のテーマを学ぶ上で利用するに過ぎないものと考えて下さい。
自発的でなく楽しくなければ学習する必要はない
「文部科学白書」で、生涯学習とは「人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切に評価される」と位置付けています。
生涯学習をもっと広義に捉えれば、
学びだけに留まらず、スポーツや文化活動、レクリエーション、ボランティア、趣味等に至るまで、人との関わりや自分磨きに励むといった観点で「生涯学習」と呼ぶことができるでしょう。
生涯学習とは、「人生の生き甲斐探し」と言っても過言ではありません。