博報堂生活総合研究所によると、1994年から30年ぶりに19~22歳未婚男女を対象にアンケート調査「若者調査」を実施しました。
注目したのは、
「今一番欲しいものランキング」です。
2024年において、
1位:お金、2位:時間、3位:自由
ちなみに1994年は
1位:お金、2位:ツキや運、3位:能力
今から30年前の1994年とは、
バブル崩壊からおよそ3年が経ち、就職氷河期が始まった頃で、政治も細川内閣(日本新党)、羽田内閣(新生党)、村山内閣(日本社会党)と1年で政権が三度も変遷する不安定な時期でした。
新語・流行語大賞では
「同情するならカネをくれ」
が受賞しています。
けして、良い世相とは言えない時代の若者の意見と言えます。
1994年の若者は、今では立派な中高年(49歳~52歳)になっています。
今、同じ調査をこの中高年に聞けば、今の若者と同じような回答が得られでしょう。
1994年当時、自分たちが欲しかった「ツキや運」「能力」は退職しても得られませんが、今の若者が欲しがる「時間」や「自由」は退職すれば得られます。
自由な時間を求め、
「定年まで働きたくない!」
「一早く退職したい」
という考えを持つ方も多いものと思われます。
退職の決断を阻むものは、端的に言えば「お金」次第と言えます。
確かに社会の繋がりや生き甲斐等の観点で働きたい気持ちがあるかもしれません。
そんな気持ちがあっても、自分の時間や自由を得られる範囲で働きたいのが本音ではないでしょうか。
極論を言えば、お金があれば何も働かなくても、自分の興味のある分野でボランティア活動等すれば、社会の繋がりや生き甲斐を見出すことができます。
やはり難解なのは、お金の問題でしょう。
個人の価値観の問題でもあり、当事者でなければ解決できない問題です。
自由な時間を一早く欲しくありませんか?
何も考えずに定年まで働き、貰える退職金や年金で暮らせばいいと言う考えもあるでしょう。
ただ、定年まで会社と仕事があり、自身が健康であることが条件になります。
また健康でなければ、せっかく自由な時間を手にしても意味がありません。
中高年であれば、
現時点での家計状況を把握し、年金受給額、年金受給の開始時期、老後の生活水準(想定支出)等を検討した上で、一早く自由な時間を得られてはいかがでしょう。
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