転職の際は安易に人材紹介会社を利用してはいけない!その理由とは?

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人材紹介会社とは

企業と求職者をマッチングさせる有料職業紹介事業者です。

企業が求人を出すと、人材紹介会社がその求人に応募する可能性のある求職者を探し出し、企業に紹介します。

また、求職者が企業への応募を希望すると、人材紹介会社が面接の調整や応募書類の添削などのサポートを行います。

求職者は、スマホ等で簡単に人材紹介会社に登録することができます。

本当にお手軽な時代です。

自分の希望する条件に合った求人を効率的に見つけることができ、また人材紹介会社は、求職者の経験やスキルをアピールするためのサポートも行ってくれます。

表向き人材紹介会社は、企業と求職者双方にメリットをもたらします。

求職者には余り知られていない実情

職業紹介は「有料」です。

とは言っても求職者が費用を支払うことはありません。

先にも説明したように、人材紹介会社は面接の調整や、募集書類の添削、場合によっては面接指導等もしてくれます。

更に、転職が決まれば「お祝い金」をくれる紹介会社もあります。

有料なのは企業側になります。

人材紹介会社は、企業が採用を決定した際に、採用報酬(紹介手数料)を請求します。

この紹介手数料は、採用した人材の年収の25%〜40%程度が一般的です。

企業は人材紹介会社に実際いくら採用報酬を支払うのでしょう?

仮に、年収400万円で30%とすれば、1,320,000円(税込み)の紹介手数料となります。

転職先の企業は、紹介会社に132万円を支払い、求職者を採用します。

求職者にお祝い金を仮に2万円支払ったとしても130万円もの利益があります。

余りにも高額だと思いませんか?

企業が支払うから、求職者は関係ないと思う方もいるかも知れません。

求職者に金銭の負担はありませんが、それ以外の弊害が生じます。

求職者の弊害

まず、面接がとても厳しくなります。

企業は、求職者が紹介手数料に見合う人材なのか見極める必要があります。

高額な紹介手数料を支払うのですから、企業として必然なことです。

また、採用枠1名のところに2名の求職者が応募したとしましょう。

1名はハローワークからの紹介、1名は人材紹介会社からの紹介とした場合、人材に特段の違いがなければ紹介料が無料のハローワークからの応募者を採用することでしょう。

ハローワークから応募すれば、すんなりとその転職先に採用できたかもしれません。

仮に人材紹介会社の紹介で採用が決まったとしましょう。

企業は、この採用者に即戦力として多大な期待をすることでしょう。

紹介手数料に見合った実力が必要となります。

実力があれば別ですが、少しでも劣れば期待外れとなり、居にくい雰囲気になるかもしれません。

期待はプレッシャーとなり、精神面での影響がでる可能性もあります。

契約にもよりますが、紹介した者が早期に辞めた場合は、紹介料の全額または一部が企業に返還される場合もあります。

試用期間で辞めることになるかも知れません。

 

求職者に仕事の実力があれば問題ない話?なのかもしれません。

人材紹介会社を利用する際は、これらを踏まえ活用することをお勧めします。