あなたは愛社精神を持っていますか?

定年

世界的に見ても日本の「終身雇用」は、特異なものかもしれません。

欧米などの海外では、会社と個人が職務を限定して契約し、個々が専門の仕事を継続しキャリアアップしていくのが一般的です。

個々の専門性が高められていく構造になっています。

一方、日本はどうでしょう。

企業では、人事主導のもとに配属が決められ、働く本人の希望を聞き入れてくれることは希なことでしょう。

仕事の専門性を高めようと思っても、人事異動があっては道半ばで諦めざろう得ません。

日本のサラリーマンは、その会社でしか通用しない中途半端な経験やスキルを持つ者が多いのではないでしょうか。

会社の言われるがまま、仕事をしてきたのは「終身雇用」という暗黙のルールがあったからかもしれません。

企業に属してさえいれば、定年まで仕事が得られ生活に困ることはありません。

それは暗黙の既得権にすら思えます。

サラリーマンはこの既得権を奪われることを恐れ、会社に忠誠を尽くしてきました。

 

「愛社精神」という言葉があります。

「愛社精神」とは、高度経済成長期の原動力となったイデオロギーであり、「終身雇用」が前提となる言葉のように思えます。

20代の若い世代は、たとえ大企業であっても簡単に会社に見切りをつけて辞めてしまう方が多くいます。

当然ながら「愛社精神」など微塵もないことでしょう。

働く親の姿を見て、社会の厳しさを知っているのかもしれません。

高齢サラリーマンの中には、未だに「愛社精神」を持っている方が存在します。

親が「愛社精神」をもって働く姿を見てきたのでしょう。

 

企業のトップが相次いで「終身雇用は守れない」旨を表明しています。

現時点で終身雇用を守っている企業であっても、それを裏切られるのは時間の問題かも知れません。

政府は70歳定年を努力目標に掲げていますが、これらトップの発言から多くの企業では歓迎していないよう伺えます。

70歳雇用を歓迎しない企業では、高齢サラリーマンに対する風当りも必然と強くなるかもしれません。

どこかの時点で会社に見切りをつける準備と、第2の人生について考えておくことが必要かと思われます。

運よく70歳まで仕事が得られたとしても、現役時代と同じ報酬が貰える訳ではありません。

与えられる仕事なので、選ぶこともできません。

それなら、例えば60歳を機に「自分のやりたい仕事」や「第2の人生」をスタートさせるのも一つの考えだと思われます。

あなたに「愛社精神」があれば別ですが・・・・