7月16日
シャープの戴正呉(たいせいご)会長兼社長は16日、従業員への賞与の支給回数を現在の年2回から年4回に増やすことを検討していると明らかにした。
戴氏は堺市内で報道陣の取材に応じ、「(社員は)業績の良い悪いをあまり感じていない。四半期の業績を発表してすぐ賞与を支給し、業績への意識を高めたい」と狙いを説明した。
今春闘で同社の労使は、賞与は半期ごとの業績に基づく業績連動制を採用し、6月と12月の年2回支給することで合意している。戴氏は2016年に社長に就任して以降、「信賞必罰」の人事制度を掲げ、経営再建を主導している。
出典:Yahooニュース シャープ「信賞必罰」賞与を年4回に…四半期業績で支給
「年4回のボーナス」と聞くと羨ましく思えますが、実情はどうなのでしょう?
2016年シャープは、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の子会社となり、債務超過により東証1部から2部へと降格になりました。
当時、7000人規模のリストラも行われています。
日本の大手電機メーカーが、海外の企業の傘下に入るのは初めてのことです。
外資主導での改革は、コストカットや処遇制度の改善等、躊躇なくメスが入れられました。
業績は回復したものの、まだ完全復活とは言えない状況です。
一方、親会社である鴻海精密工業は昨年11月、10万人規模のリストラを発表しています。
10万人とは、想像を超える規模に思えます。
鴻海精密工業は、シャープ等の傘下企業を含めると110万人を超える従業員がいます。
その約1割がリストラされたことになります。
リストラの理由は、主力であるアップルiPhoneの販売低迷によるものです。
親会社の現状を見ても、シャープはまだまだ発展途上の状況と言えます。
シャープの戴正呉会長兼社長の言葉通り、
大企業になればなるほど社員の業績に関する意識は低いものと思われます。
その意識づけの為に行われる年4回の賞与、あなたは羨ましいと思いますか?