2019年12月1日
東京都内の路上生活者、いわゆるホームレスの人はことし8月の時点で1037人で、東京都が今の方法で調査を始めた平成14年以降、最も少なかったことが分かりました。
東京都は毎年、夏と冬の年2回、区市町村や河川敷を管理する国と共同で、路上や公園、河川敷や鉄道の駅などに路上生活者、いわゆるホームレスの人がどのくらいいるか目視で調査しています。
ことし8月上旬の調査結果によりますと、都内のホームレスの人はことし1月の冬の調査に比べて89人減少して1037人となり、都が今の方法で調査を始めた平成14年8月以降、最も少なくなりました。
減少の理由について、都は自立支援センターでの一時的な保護や就労支援の取り組みの効果などがあらわれたのではないかと分析しています。
ただ、10月の台風19号では、多摩川の河川敷で生活していたホームレスとみられる男性が川に流されて死亡していて、都は「日頃の声かけや巡回相談を続けながら、本人が納得する形でアパートなどで暮らせるよう粘り強く支援していきたい」と話しています。
出典:NHK NEWSWEB ホームレス過去最少 平成14年以降で 都調査
人の生き方は様々です。
家を持たない生き方、ホームレスもその一つ。
ホームレスの方が100人いれば、100通りの考え方があることでしょう。
路上生活を自ら好んで実行されている方もいるでしょう。
生活保護等の支援を断られ、やむなくホームレスとなった方もいるでしょう。
後者であれば、ホームレス状態を脱却したいものと思われます。
「本人が納得する形」と言うことからもホームレスのニーズに応えるのは、難しいのかもしれません。
福祉の分野では、アウトリーチ(Outreach)という言葉を近頃耳にします。
直訳すれば「外に手を伸ばす」
窓口を設けて相談者が来るのを待つのではなく、必要としていそうな人に積極的に声を掛けるという考え方は福祉分野等で広がりつつあります。
自ら助けを求めたり、制度の利用条件や申請するのが難しいことが背景にあるものと思われます。
対象者の中には、支援に対し拒否的態度を取る方もおり、「接近困難事例」と表現されています。
アウトリーチには対象者を見つける上でも「難易度」があるものと思われます。
ホームレスは、人数を把握する上で「目視確認」できます。
見つける上での難易度は低く、ある意味アウトリーチのアプローチは容易かと思われます。
例えば、ひきこもり等の支援は、対象が家の中で目視確認はできず、調査しなければ対象者の発見には至りません。
同じく家の中で発生するDVや児童虐待等は、調査しても発見は難しいことでしょう。
また、自殺対策等は、人の内面の問題なので対象者の発見は困難と言えます。
ホームレスであれば、拒否されても話しかけることはできます。
例えば、ひきこもり等の場合、話をすること自体が困難なことでしょう。
DVや児童虐待等は、話をすることができても、真意が語られることは希かもしれません。
「アウトリーチ」という言葉自体は簡単に使われるようになりましたが、その実情は様々であり困難な課題が山積しています。