キリンビールでお馴染みの「キリンホールディングス」が、斬新な研修を試みています。
その名も「なりキリンママ・パパ研修」
キリンホールディングスでなければ「なりきりママ・パパ研修」だったことでしょう。
育児や介護の負担は、その多くを女性が担っています。
例えば、
「子供が急に熱を出した」
小さな子供がいれば日常的に起こることですが、都度早退する母である女性社員の気持ち、あなたは考えたことがありますか?
相手の立場や気持ちを理解することは、本当に難しいことです。
理解できなければ職場の雰囲気や風通しが悪く、女性社員への風当たりも強くなりがちです。
女性社員自身も働きづらさを感じることでしょう。
「なりキリンママ・パパ研修」とは、
1カ月間、
小さな子供や介護者がいると仮定し、時間に制約のある立場で働いてみるものです。
小さな子供や介護者がいると仮定し、時間に制約のある立場で働いてみるものです。
研修期間中は、どんなに忙しくても定時に帰らなければなりません。
どうしても残業する場合は、ベビーシッターに子供を預ける設定で、シッターの手配や支払いの仮想体験までする徹底ぶりです。
更に研修期間中、突然、
「子供が熱をだしたので至急帰宅して下さい!」
と電話連絡が入ります。
この電話を受けたら、どんなに忙しくても直ちに仕事をやめて帰宅しなければなりません。
「周りが忙しく働く中、自分だけ定時で帰ることの肩身の狭さ、仕事が終わらないことのもどかしさなど、予想外の苦労の連続でした」
「今では、介護や家族の病気といった個人的な事情も部内で共有し、いざという時に助け合えるような仕事の進め方ができるようになりました」
<研修を受けた男性営業担当 談>
もし、あなたがサラリーマンであれば研修をするまでもなく、大変なことが理解できます。
身をもって体験することで相手の理解を深める「なりキリンママ・パパ研修」
企業独自の「働き方改革」と言えます。