【札幌発】警察の強制排除に不服!7.15首相演説にヤジ8.10抗議デモ予定

道警ヤジ排除問題

8月7日

札幌地検に告発状が出されたことを理由に>

安倍晋三首相の札幌市内での参院選街頭演説にヤジを飛ばすなどした市民を道警の警察官らが排除した問題で、小林ヒサヨ道公安委員長は6日の道議会総務委員会で「警察の職務執行の中立性に疑念が抱かれたことは残念だ」と述べた。一方、山岸直人道警本部長は「トラブル防止の観点から措置を講じた」と改めて正当化しつつ、措置の法的根拠については札幌地検に告発状が出されたことを理由に回答を避けた。
告発状は、排除行為は特別公務員職権乱用罪などに当たるとの内容で、山岸本部長は「真摯(しんし)に受け止め、今後とも不偏不党、公平中正を旨に職務を遂行する」と述べた。7月15日の問題発生以来、道警が明確な説明をしていないとの指摘には「できるだけ早い時期に必要な説明を行う」と応じた。
ただ、「トラブル防止措置」は警察官職務執行法のどの条項に基づくのか、排除された市民は公職選挙法のどの条項に違反したのか問われたのに対し、山岸本部長と原口淳道警警備部長は告発状が提出されているとして「これ以上の答えは控える」と繰り返した。
小林道公安委員長《1》事実関係を確認する《2》道民に分かりやすい説明を行う《3》不偏不党かつ公平中立を旨に職務を遂行する―の3点を指導したと説明した。

出典:YAHOOニュース 北海道警「回答控える」連発 首相にヤジ、市民排除の根拠示さず

ヤジは議場の華

「国会はヤジがうるさい。ヤジをやめるというのを議論しませんか、総理!」

以前、衆議院予算委員会の場で、安倍総理にこう切り出したのは東国原英夫衆院議員(2013年4月当時)です。

これに対し安倍首相は、

「ヤジにもいろいろありまして、これは議場の華とも言われる場合もありますし、正直、私も若いころはけっこうヤジった方でございます」

と答弁しています。

議会にヤジは付きものであり、首相自身もヤジを擁護する姿勢を見せました。

ヤジはある意味、議会制民主主義の象徴なのかもしれません。

そうであれば、選挙演説中のヤジも民主主義の象徴のように思えます。

安倍首相のヤジ対策

今参院選で、安倍首相は「ヤジ対策」から、演説会場の情報が事前に公開されない「ステルス」遊説をしています。

選挙遊説の聖地で、鬼門でもある東京・秋葉原。

17年都議選の応援でヤジを浴び、昨年の党総裁選でもヤジや怒号が飛びかった過去があります。

自民党は、批判的な声を警戒し大規模な動員を敢行しました。

日の丸を手にした支持派で周囲を固め、選挙カー周辺を鉄柵でガード、その外側でヤジが連呼されていました。

演説する側も、ヤジがあることを想定した行動をとっています。

投石や反乱等の事件やトラブルがあれば別ですが、民衆のヤジだけで警察が介入するのは行き過ぎた行動に思えます。

いつもは、事件にならなければ動かない警察が、ヤジだけで動くのは違和感があります。

選挙演説でのヤジは違法なのでしょうか?

デモ主催者の見解

「え、ヤジって演説妨害だし、公職選挙法違反だから強制排除も仕方ないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、判例上「演説妨害」とされるのは、その場で暴れたり、街宣車で大きな音を出したりする行為などのことであり、個人が肉声でヤジを飛ばす行為は含まれない、というのが法律の専門家による一致した見解です。
そもそも、今回の演説における排除では、ヤジも飛ばしていない、年金政策への疑問を投げかけるプラカードを持参した女性すらも、警察官に取り囲まれています。

出典:デモ主催者HP ヤジ排除に対しての抗議デモ、やります!(詳細あり)

警察OBの見解

元千葉県警警部の田野重徳氏

「私が警察官として当事者であっても、同様の措置を講じます」と支持

「動画にて確認したところ、自民党総裁が参院選の応援演説を行い、その内容を多数の聴衆が立ち止まり聞き入っている場です。聴衆は総裁の政策について、直に自己の耳で聞き、今後の支持・不支持を決定しようとする滅多にない場面であり、投票先の選択を熟慮する場面です。

その様な場所で、大きな声で罵声を何度もあげる行為は、聴衆が総裁の演説を聴き取ることが困難となる恐れがあり、公職選挙法第225条が禁じる選挙の自由妨害に当たります。(警察の)本行為は、同条違反者に対する、警察官職務執行法5条に基づいた制止と考えます。

警察の責務は警察法2条で示すとおり、公共の安全と秩序の維持に当たることです。国民が警察に期待する常識的職務として、この罵声をあげている人に対して何らの制止行為を行わなければ、その責務は達せられません」

出典:J-CASTニュース 安倍氏へのヤジは「演説妨害」だったのか より抜粋

弁護士の見解

弁護士法人・響の藤田圭介弁護士

「野次すら言ってはいけないのであれば、民主主義は成立しない」と主張

「確かに、公職選挙法225条2号では、『演説を妨害』した場合は、選挙の自由妨害罪にあたるという規定はあります。

しかし、判例上、同条の『演説を妨害』といえるためには、他の野次発言者と相呼応し、一般聴衆がその演説を聞き取り難くなるほど執拗に自らも野次発言あるいは質問などをなし、一時演説を中止するも止むなきに至らしめることが必要であるところ、本件の聴衆の男性が『安倍やめろ』と野次を繰り返し飛ばした行為や、聴衆の女性が『増税反対』などと叫んだ行為は、単独でかつ肉声のみで行われた行為であることからすると、『演説を妨害』したとはいえないと思われます。

今回の『強制退去』に関しては、法的根拠に基づかない、一般市民の表現の自由への権力による不当な弾圧の可能性があります」

出典:J-CASTニュース 安倍氏へのヤジは「演説妨害」だったのか より抜粋

与野党の反応

野党は「表現の自由を著しく損なう」「公権力の乱用」等と批判をしています。

「国民の批判を弾圧するなら独裁国家だ」~社民党の福島党首

「権力は極めて抑制的に行使しなければいけないというのが大原則」~国民民主党の玉木代表

これらは当然のことでしょう。

一方与党からも、

「首相に対する忖度が働いたのかもしれないが、明らかにやり過ぎ」~自民党ベテラン議員

道警に対する批判的な意見がでるあり様です。

ヤジも言えないこんな世の中じゃ…デモ!

デモの集合時間・場所

開催日時:2019年8月10日(土)16:30~
(16:30から集会、17:00からデモ行進)

集合場所:札幌市 大通公園4丁目

解散地点:北海道警察本部(北2条西7丁目)
→デモ解散後、そのまま道警本部・北海道公安委員会に申し入れに行く

出典:デモ主催者HP ヤジ排除に対しての抗議デモ、やります!(詳細あり)

北海道警察の対応が注目されます。