混乱必至!大丈夫?軽減税率制度の導入

独り言

10月の消費増税まで100日をきりました。

消費税が8%から10%になるだけなら、過去に3%→5%、5%→8%を経験しているので差ほど問題とは思いませんが、今回は「軽減税率制度」が導入され、消費税が10%のものと8%のものが混在する状況になります。

下図は軽減税率が対象となるものです。

出典:政府広報オンライン 消費税の軽減税率制度 対象品目はどのようなもの?

 

まず違和感があるのが、図の枠から外れた

「定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞」です。

新聞がなぜ軽減税率の対象なのでしょう?

この件に関しては、ネット上で様々な意見が出ています。

ここでは違和感があるに留めておきます。

ちなみに電子新聞(デジタル紙面)に関しては軽減税率「対象外」です。

本当に意味がわかりません。

 

図に戻りましょう。

大まかに言えば、酒類を除く飲食料品(人の飲用又は食用に供されるもの)と言えます。

ペットフードは「対象外」となります。

この件は国会で、

「人間も食べられるペットフードは対象か?」

といった不毛の議論が繰り返されていました。

「ペットフード業者が軽減税率を目論み、人が食べられるものを作ってくるのではないか?」

と懸念の意見も出ていました。

例えば、

ペットフードと表記せず、「人の食用ペット可」とでも表記すれば軽減税率の対象になるのでしょうか?

ペットフード業者の今後の動向が注目されます。

 

身近な問題点としては、

コンビニ弁当を持ちかえれば8%、イートインで食べれば10%

同じ商品でありながら、税率が異なるのはトラブルのもとと思われます。

コンビニの店員は、弁当を持ち帰りするか?イートインするか?聞くことでしょう。

客が「持ち帰る」と言えば、軽減税率8%で会計します。

客が「イートインする」と言えば、標準税率10%で会計します。

客が持ち帰ると言って8%で会計をし、客がイートインした場合は脱税になるのでしょうか?

コンビニ店員は、イートインするなら不足分の2%を客に請求するのでしょうか?

何かとトラブルになることと思われます。

 

店側の対応で懸念されるのが、軽減税率に対応した「レジ」です。

日本経済新聞の見出しで、

「消費税増税まで100日 対応レジ補助、想定の3分の1(2019/6/23)」

という記事を目にしました。

レジの対応は本当に大丈夫なのでしょうか?

今回の増税で、軽減税率の対応は勿論ですが、キャッシュレス決済時のポイント還元もあります。

飲食料品を売る日本中の全ての店が、スムーズに導入できるとはとても思えません。

混乱することは明らかでしょう。

 

最後に問題です。

「オロナミンC」と「リポビタンD」の税率は?

答えは、

「オロナミンC」が軽減税率8%、「リポビタンD」が標準税率10%です。