金融庁検査始まる!かんぽ問題の実態解明なるか?一方で「金融検査マニュアル」年内廃止

社会情勢

2019年9月11日

かんぽ生命が保険商品を不適切に販売していた問題で、金融庁は11日朝からかんぽ生命と日本郵便の立ち入り検査を始めました。販売体制の実態や法令違反の契約がどの程度あるのか、詳しく調べる方針です。

かんぽ生命をめぐっては、古い契約から新しい契約に移る「乗り換え」の際に顧客が新たな保険に入れず、無保険の状態になるなどの不適切な保険の販売が多数、見つかりました。

金融庁は11日朝から東京 千代田区にあるかんぽ生命と、保険を販売する日本郵便の本社に検査官を送り、保険業法にもとづく立ち入り検査を始めました。

立ち入り検査では、法令に違反して結ばれた契約がどの程度あるのかや、販売体制の実態、それに経営陣がいつから不適切な販売をどの程度把握していたかを詳しく調べる方針です。

かんぽ生命が不適切な販売だった可能性があるとしているのはおよそ18万3000件と数も多いことから、金融庁は、検査は数か月に及ぶ可能性があるとしています。

また、日本郵便が取り扱っていたかんぽ生命以外の会社の保険商品についても販売の実態を調べる方針で、検査の結果を踏まえ処分を検討することにしています。

出典:NHK NEWSWEB かんぽ生命に立ち入り検査 保険商品の不適切販売で

 

「金融庁検査」と言えば、「泣く子も黙る」厳しいものと勝手なイメージが先行します。

ドラマ「半沢直樹」の影響を受けた方も大勢いることでしょう。

1990年代後半、日本長期信用銀行や北海道拓殖銀行などが破綻した金融危機がありました。

残されたのは巨額な「不良債権」

金融庁はバブル期から積重ねられた不良債権の処理を厳しく銀行に迫りました。

この時の強く迫る検査官の姿が、小説やドラマに描かれ我々のイメージに刻まれているのでしょう。

検査官は「金融検査マニュアル」に従い、厳しい職務を執行しました。

この「金融検査マニュアル」が年内で廃止されると、「立ち入り検査」と時を同じく報道されました。

2019年9月11日

「金融検査マニュアル」年内廃止に 金融庁 (NHK NEWSWEB)

金融危機から20年以上経て、金融庁検査が様変わりしていることを示しています。

あの厳しい「金融庁検査」は過去のものかもしれません。

かんぽ生命及び日本郵便への立ち入り検査は、保険業法にもとづくものであり、不良債処理の「金融検査マニュアル」と直接的な関係はありません。

しかしながら、何故このタイミングで、このような報道があったのでしょう。

厳しいイメージの金融庁検査は過去のもので、今は厳しくないないとでも言いたいよう感じられます。

「厳しい」「厳しくない」のイメージは別にして、

金融庁検査では「かんぽ問題」の実態を明らかにし、適切な処分と再発防止に努めて欲しいものです。