「聞き取り」だけで事例なしの菅原大臣!有権者の贈答品はしっかり調査

独り言

2019年10月10日

関西電力の経営幹部らが3億円を超える金品を受け取っていた問題で、菅原経済産業大臣は、衆議院予算委員会でほかの電力関連の会社12社に聞き取りを行った結果、いずれも金品を受け取った事例は無いという報告を受けたことを明らかにしました。

関西電力の経営幹部らが多額の金品を受け取っていた問題について、菅原経済産業大臣は午後の衆議院予算委員会で、「きのう外部の独立した第三者のみからなる委員会で内部の調査を行う取り組みが始まった。調査を受けて、しっかりと厳正に処する」と述べました。

菅原大臣は、関西電力を除く大手電力会社9社と、電源開発、日本原子力発電、それに日本原燃の合わせて12社における同様の事例の有無について、「聞き取りをしたところ、今回のようないわゆる金品を受け取ったことは無いということだった。コンプライアンスの順守に不断に取り組むよう各社をしっかりと指導していきたい」と述べました。

出典:NHK NEWSWEB 電力12社「金品受領の事例なし」と報告 菅原経産相

関西電力の幹部が金品を受け取った問題、社会的には許されない問題ですが、全てでないとしても受け取った金品をしっかりと記録しています。

現金・商品券・金の延べ棒・小判・金貨・スーツの仕立券・・・・

本当の悪人なら、黙って貰い記録など残さないよう思えます。

受け取った時点でアウトですが、本当に困っていたのかもしれません。

真相の究明には、時間の掛かる問題であり、外部の第三者委員会で内部調査が必要な案件です。

このような表面にでにくい問題を各社の「聞き取り」だけで、「同様の事例は無い」と国会で報告するのは、とても安易なことと思われます。

例えば、

経済産業省が、各社に出向き内部調査の結果「問題ない」と判断する等のアクションが必要かと思われます。

「聞き取り」だけで、「当社にも同様な事例があります」と回答する会社がいるでしょうか?

政治家においても「聞き取り」だけで、「金品の授受があるか?」と問われれば、「あります」と回答する政治家はいないことでしょう。

「聞き取り」ではなく、きちんとした「調査」が必要なのは明らかです。

大臣としての「資質」が疑われます。

2019年10月11日

菅原経済産業大臣は、みずからの選挙区の有権者に贈答品を配ったなどと一部週刊誌で報じられたことについて、衆議院予算委員会で、まずは事実関係を調査する考えを示しました。

衆議院・東京9区選出の菅原経済産業大臣は、平成19年ころに、みずからの選挙区の有権者らに、メロンやカニなどの贈答品を配ったなどと、一部週刊誌で報じられました。

これについて、11日午前の衆議院予算委員会で、立憲民主党の本多平直氏は、「大臣の選挙区の練馬区の方、110名が載っているリストがある。例えば2006年、練馬区の方にメロン、カニ、みかん、たらこ、すじこ、とある。練馬区に住んでいる人に配っていたのではないか」とただしました。

これに対し菅原大臣は、「事務所に確認するように指示した。今から12年くらい前のことで、私も、にわかに確認できないということで、しっかり調べたい」と述べ、まずは事実関係を調査する考えを示しました。

出典:NHK NEWSWEB  “有権者にメロンやカニ”報道 「まずは調査」菅原経産相

「聞き取り」だけで12社に「同様の事例はない」と言った大臣が、当人の疑惑に対し「まずは調査」と言うのは些か滑稽に思えます。

しっかりと調査しなければ、事実が解からないのは当然です。

原発は関西電力だけの問題ではありません。

他にも地元には有力者がつきものです。

関西電力を除く大手電力会社9社と、電源開発、日本原子力発電、日本原燃の合わせて12社に対し、しっかりとした調査を行い事実確認をするよう願いたいものです。