道は7日の対策本部会議で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、独自に定める警戒ステージを「2」から「3」への引き上げを決めました。
今月27日までを集中的な対策期間とし、ススキノにおける接待を伴う飲食店やバー、ナイトクラブ等は営業時間を、カラオケ店や居酒屋、料理店等は酒を提供する時間を、それぞれ午後10時までに短縮するよう求めています。
また、道民や道内を訪れている人には、午後10時以降、ススキノで酒を提供する店の利用を控えるよう協力を要請します。
11月7日現在、道内の感染者数は187人、その内札幌市が141人となっています。
札幌市以外でも、例えば旭川では9人の感染が確認されています。
鈴木知事は対策本部会議で
「これはススキノを守る戦いだ。道民一丸となって、1人1人が行動を変え、襲いかかる見えない敵との戦いに打ち勝つため、大変大事な局面であり、この11月で何としても抑え込むという強い気持ちで取り組みを展開したい」
と述べました。
「これはススキノを守る戦いだ」という言葉に、何か違和感があります。
道民に行動変容を促すために、ススキノが「みせしめ」になったよう感じさせられます。
マスコミ等の報道では、気温が下がった点が強調されていますが、道民からすれば「GOTOトラベルの影響」と思うのは必然でしょう。
道内を訪れている人には、午後10時以降、ススキノで酒を提供する店の利用を控える
これだけの対策では、道内の感染者数を減らすのは難しいことでしょう。
観光業等、経済を優先させるのは理解できますが道民としては、スタンスとして道内への不要な往来を控えてもらうよう他都府県に発信してほしく思われます。
「ススキノを守る戦い」
ススキノは12月の忘年会シーズンが、一番の「かきいれ時」です。
本気で11月中に何としても抑え込むのなら、具体策が乏しいよう感じられます。