働き方改革では、残業時間が規制され時間内での業務処理が求められています。
会社によっては、社内を消灯したり社内パソコンのアクセスを停止させたり、ログイン状況を監視されたりと残業できない環境が余儀なくされています。
業務の効率化等、対策があっての残業規制であれば問題ありませんが、業務量が変わらないのであれば家に持ち帰って作業をする方もいるでしょう。
特に顧客情報を扱う業務であれば、そこに落とし穴があります。
以下、そのリスクについて解説します。
顧客情報の紛失
顧客情報は、書類やUSBメモリー等で持ち運びできます。
顧客リストを入れた鞄を置き忘れたり、顧客情報の入ったUSBメモリーを紛失する等、会社と自宅間でのトラブルが想定されます。
紛失や盗難などのリスクを回避するためには、やはり会社から顧客情報を持ち出さないことです。
顧客情報が必要な業務は、会社内でできなければ諦めましょう。
どうしても必要な場合は、管理職の上司に相談しましょう。
残業規制のない管理職の上司が自ら動くかもしれません。
顧客情報をメールで自宅パソコンに送信
顧客情報の持ち歩きを回避するため、メールで自宅のパソコンに送信するケースもあるでしょう。
まずメールの誤送信が考えられます。
特に、作業後は気が緩みがちなことと、自宅パソコンでメールを余り使用せず不慣れ等、誤送信を引き起こすリスクが高まります。
誤送信以上に怖いのが、自宅パソコンがウィルス感染している場合です。
自宅パソコンのウィルスが、会社パソコンに感染し、取引先のパソコンへと飛び火する可能性があります。
最悪の場合、自社及び取引先のシステムダウンを招く恐れもあります。
システムダウンにより業務停止となれば損害賠償問題へと発展する可能性があります。
また、自宅のパソコンが盗まれるケースも考えられます。
やはり顧客情報をメールで送り業務することは避けるべきです。
仕事は一人で抱え込まない
働き方改革は、政府主導で行われているものであり、本来は会社側がしっかりと対応すべきことと思われます。
その「シワ寄せ」が働く者にあっては本末転倒です。
自分が良かれと判断し業務を持ち帰っても、結果会社に迷惑を掛ける場合があります。
同じ仕事なのに、他の人が定時に終わって自分は終わらない。
自分は他人より能力が低いと思われる方もいるでしょう。
ただ、他の人が時間内に終わらせようと手を抜いている場合があります。
一人で悩まず、やはり上司を含めメンバーで話し合うことが必要です。
メンバーと話し合うことで、自分が遅い原因が見つかるかも知れません。
働き方改革は始まったばかりです。
今の現状を偽りなくありのまま伝えることも、あなたの仕事だと思います。