医療崩壊を脱した旭川市から学べ!コロナ感染抑止の鍵は?

独り言

2021年1月16日 テレ朝ニュース

医療崩壊が叫ばれていた北海道旭川市。今はどうなっているのか。

旭川赤十字病院 牧野憲一院長

「現状は非常に落ち着いている。これだけ静かでいいものかなと」

院内感染が発生して一時分娩も中止せざるを得なくなるなど状況がひっ迫。

新型コロナの病床も満杯寸前となっていたが、今はICUの患者は一人に。

北海道全体では全国各地と同様に年明けから感染者の数は増えているにも関わらず旭川では抑えられている。

この要因はどこにあるのか。

牧野院長

「旭川は普通の状態ではないという印象を市民が持った。
災害だという強い意識を持ってもらえたという意味で自衛隊の派遣は意義があった」

旭川ではクラスターが発生した病院などに自衛隊の医療チームが入った。

そのことが市民の意識を変えたのではないかと院長は感じている。
さらに、人の動きを抑えたことが大きかったと指摘する。

牧野院長

「移動の制限を強く知事が言い、抑えられたということ。地域の中でも密集を避けるという意識を持って活動している」
「最大の違いは外出自粛と移動の自粛。これをやめるようにメッセージを出したことが大きく違う」

ここ最近の新規感染状況(旭川市)は、

1月10日 0人
1月11日 2人
1月12日 0人
1月13日 1人
1月14日 0人
1月15日 2人

およそ1か月前の2020年12月2日、当ブログでも医療崩壊の危機を記事にしています。(以下抜粋)

旭川市の新型コロナウイルス新規感染者数は46人となり、11月25日の44人を上回り、過去最多を更新しました。又2人が亡くなっています。

これまで北海道内で最大のクラスターとなっていた吉田病院は2日、3人の感染が確認され合計165人となりました。一方、旭川厚生病院では2日、15人の感染者が確認されており合わせて171人、吉田病院を上回り道内最大のクラスターとなっています。

また、新たなクラスターとして障害者支援施設「北海道療育園」で24人の感染が確認されています。医療機関は言うまでもなくひっ迫状態にあり、保健所の対応も限界を超える状況です。

 

12月8日、自衛隊の医療チームの10人の隊員は、大規模なクラスターが発生した旭川市の障害者福祉施設の「北海道療育園」と「慶友会吉田病院」に派遣され、その後、ひっ迫していた医療体制が回復しつつあるとして、派遣の継続を求めないことを決め医療チームは21日ですべての活動を終了しています。

およそ2週間で、大規模クラスターを鎮静化した10名の自衛隊医療チームを評価するのは当然ですが、そのノウハウ等は公開されておらず、検証し学ぶべきものと考えます。

現状において、

北海道全体では全国各地と同様に年明けから感染者の数は増えているにも関わらず旭川では抑えられています。

「旭川は普通の状態ではないという印象を市民が持った。災害だという強い意識を持ってもらえたという意味で自衛隊の派遣は意義があった」

自衛隊派遣の有無は別として、市民一人一人の「危機感」こそが、感染拡大の最大の抑止になるのは言うまでもありません。