早期退職と異なるアーリーリタイア
アーリーリタイアは、直訳すれば早期退職ですが、現状では意味合いが少し異なります。
どちらも会社を定年前に辞めることですが、辞めた後どうするか?
現状においてアーリーリタイアは、再就職等することなく生涯資金をもとに生活することを意味します。
アーリーリタイアは、時に「人生逃げ切り」とも称され、言わば昔でいう「隠居生活」のようなものです。
生涯資金が十分でなく早期退職し、副業的に仕事をしながら生計を立てる場合は「セミリタイア」と呼ばれています。
イメージ的には、生活に必要な分だけの収入を得るといった雰囲気でしょうか。
自身の時間的・肉体的な負担を余りかけずに働くのが一般的です。
早期退職後、ガチに働くのであれば「転職」と言えます。
早期退職後に再就職する場合の準備や心構え
早期退職後、働く意欲があるなら、期間を空けずに再就職するのが望ましいものと思われます。
失業給付金が受給できる期間内での再就職が望ましいでしょう。
この場合、準備や心構えと言った点では、余り語ることはありません。
会社の部署異動程度に考えればいいでしょう。
50代であれば雇用保険は最長で330日(他条件あり)11ヶ月程、失業給付金が受給できます。
およそ1年経つと、無職の無収入となり、アーリーリタイアした場合と同じ状況となります。
心構えについては、以下の項を参考にして下さい。
アーリーリタイア後に再就職する場合の準備や心構え
アーリーリタイア後に再就職?
つまりアーリーリタイアに失敗したケースとも言えます。
例えば、
・リタイアしてから資金不足に気づいた
・リタイア時は独身を貫くつもりだったが結婚することになった。
・暇すぎて働く気になった。
等、理由は様々でしょう。
アーリーリタイアを実現された方であれば、事前に念入りに資金計画を立て、会社を辞めた方が多いことでしょう。
大幅な資金不足の場合は別として、不足している分を補う、いわばセミリタイア生活を目指すことになります。
アーリーリタイアした者の多くは、自らの意思で会社生活を放棄した方々です。
過去に勤めていた会社の「業種」や「職種」に戻ろうと考える方は、少数かと思われます。
なぜなら、前と同じような仕事をするのであれば、会社を辞めなければよかったと後悔するかもしれません。
同じような仕事をして、給料が高ければいいのですが、一般に再就職後の給料は低い傾向にあります。
人間、後悔は避けたいもの、違う業種へと目が向く方が多いことと思われます。
何か資格でもあれば、同じような仕事に復帰される方もいるでしょう。
ただ何もなければ、前職での経験や実績等、何の役にも立たないと思った方がいいでしょう。
再就職の準備としては、「学び直し」が必要かもしれません。
イメージとしては、新たな自分を作ることです。
自分の好きなことや、やりたいことであれば、このブランクを解消できるものと考えます。
好きなことや、やりたいことがない方もいるでしょう。
それを見つけるのも、再就職の準備と言えます。
「学び直し」について
アーリーリタイアや早期退職した者であれば、あり余る時間を持っています。
学校を卒業し、新卒で就職する時のことを考えて見て下さい。
企業に就職する為に、何か特段の学びをしたでしょうか?
公務員であれば、公務員試験の対策をしたかも知れませんが、就職後の仕事内容に直結した学びではありません。
職種によっては、数ヶ月の「学び直し」で、新たな人生をスタートできます。
ただ50代の方が、ガチで再就職するのであれば「学び直し」は有効かもしれませんが、そこまで必要と思わない方もいるでしょう。
アーリーリタイアや早期退職し、金銭的にも少なからず余裕があり、もし再就職を考えるのなら、すきなこと、やりたいことを見つけ実践することです。
今の世の中、何も会社に行かなくても、お金を稼げる時代です。
すきなこと、やりたいことでは、お金が稼げないのであれば、そのことを活かせる会社を見つけることです。
最後に
早期退職やアーリーリタイア後の武器は「時間」です。
働く、働かないを別にして自分自身を振り返り、新たな自分づくりの時間と言っていいでしょう。
好きなこと、やりたいことをするのが一番です。
それが、お金に繋がるのであれば、再就職は必要ないでしょう。
お金に繋がらないのであれば、それを活かした就職先を検討することで、ブランクを解消し働けるかもしれません。
何もなければ、「学び直し」をし再就職するのも一案です。
心構えを端的に言えば、
早期退職やアーリーリタイアの理由は様々であり、個々の状況には違いがあります。
あくまでも、アーリーリタイア経験者の一意見と留めて下さい。