抑うつ症状が必ずしも鬱病とは限らない!50代なら男性更年期障害「LOH症候群」かも?

独り言

「更年期障害」と言えば女性特有のことと思われるかもしれません

男性は女性と異なり、男性ホルモンが徐々に減少するため、体への影響も少ないものと考えられています。

しかしながら、

「男性更年期障害」は環境の変化やストレス等の影響で40代~50代の働き盛りの男性にもある病気です。

男性更年期障害は、血液中の男性ホルモンが減少することで起こります。

ストレスや環境の変化等が起因し、急激にホルモンが減少すると症状が顕著に現れやすくなり、加齢により徐々にホルモンの分泌が減少すると、少しづつ症状が現れる場合もあります。

男性更年期障害の症状は実に様々です。

体のほてりや冷え、発汗、うつ、イライラ、倦怠感、頻尿、性欲低下・・・・

やる気がしない、集中力が続かない、憂鬱な気分になる等、精神的な疾患とよく似た症状が現れるケースもあり、症状だけでは判断が難しいのも、男性更年期障害の特徴です。

精神的な疾患は、原因を特定するのが難しいですが、男性更年期障害は、血液中の男性ホルモン(テストステロン)の量を調べることで判定できます。

男性更年期障害の治療方法はいくつかありますが、男性ホルモンの注射や塗布、漢方薬治療などが代表的です。

あわせて、カウンセリングによるメンタル面のリハビリテーションなども行います。

症状が軽い場合、精神面をコントロールすることで症状を改善できる場合もあります。

抑うつ症状があれば、とかく「心療内科」にいきがちですが、男性更年期障害であれば「泌尿器科」での受診となります。

加齢によるホルモンの減少は、多かれ少なかれ誰にでも起こることです。

50代で特に原因も分からなく、抑うつ症状に襲われたら男性更年期障害(LOH症候群)の疑いも頭に入れておくべきでしょう。

「心療内科」に受診するか?「泌尿器科」に受診するか?

患者としては、とても難しい問題です。

ただ抑うつ症状があれば、多くの方が心療内科を受診されることでしょう。

投薬やカウンセリングを続けても、一向に改善されない友人を何人も見ています。

40代、50代であれば、一度「泌尿器科」で男性ホルモンの量を調べてみてはいかがでしょう。