本文の結論を先に話しておきます
早期退職の一番の問題は「お金」の問題かと思われます。
中高年であれば、老後生活を真剣に考えなければならない時期です。
老後資金は誰もが不安に思う問題です。
老後生活が不安であれば、早期退職は躊躇うことでしょう。
今回伝えたいのは、
早期退職を選んでも定年退職を待っても、老後の資金計画に悩む時期は早かれ遅かれ訪れます。
それを踏まえて、以下の点を考えてみて下さい。
定年を65歳にする必要はない
「定年65歳」という基準は、時代背景や経済環境によって設定された画一的なものですが、すべての人にとって最適な選択肢とは限りません。
特に注目すべきは健康寿命の概念です。
健康寿命とは、介護を必要とせず自立して生活できる期間を指し、単に長く生きる「平均寿命」とは異なります。
日本では、男性の健康寿命が約72歳、女性は約75歳とされています。
この健康寿命に基づけば、65歳まで働き続けた場合、自由に活動できる期間は男性で約7年、女性で約10年程度しか残されていない計算になります。
このわずかな時間をどう使うかを考えると、必ずしも「65歳まで働く」ことが最適ではないことがわかります。
自分自身のライフステージや健康状態を見極め、早期退職という選択肢を考えることは、充実した人生の第一歩です。
今だからこそできることを楽しむ
人生には、その時期にしか実現できないことがあります。
健康で活力がある中高年の今は、旅行や趣味、友人との交流などを満喫する絶好の機会です。
例えば、海外旅行で新しい文化や価値観に触れたり、山登りやサイクリングなどの体力を伴うアクティビティを楽しむことが可能です。
また、新しい趣味を始めたり、地域のコミュニティに参加して交流を深めることで、これまでにない充実感が得られるかもしれません。
健康な今だからこそ、これらの活動を積極的に楽しむべきです。
自分の人生は自分でデザインする
社会の常識や定年制度に縛られることなく、自分自身の価値観に基づいて人生を設計しましょう。
これまで仕事に注力してできなかったことに時間を割くのも一つの方法です。
例えば、楽器を習ったり、長編小説を書いたり、家庭菜園を始めるなど、やりたいことを実現していくことが可能です。
また、自分の時間を持つことによって、家族や友人との関係を深める機会も生まれるでしょう。
「65歳まで働く」という枠組みにとらわれず、「今、本当にやりたいことは何か」を考えることが、より自由で幸せな人生を送るための鍵です。
後悔しないために今が動き出すチャンス
中高年だからこそ若い人とは違い、ある程度先が見える状況でもあります。
「もっと早く始めれば良かった」と後悔しないためにも、早期退職を前向きに検討することは重要です。
例えば、まだ健康で体力があるうちに、自分が本当にやりたいことに向き合う時間を確保することができます。
時間と健康は二度と取り戻せない貴重な資源です。
行動を起こすタイミングは「今」と判断すれば、これを逃さない手はないよう思えます。
やはりお金の問題が気掛かり
中高年になると、定年が現実味を帯び、老後生活を具体的に考える時期に差し掛かります。
早期退職を考えるにせよ、通常の定年を迎えるにせよ、どちらの場合でも生活の見直しは避けて通れない問題です。
「老後資金に不安があるから、早期退職を見送る」
と考えれば、早期退職は多くの方が躊躇することでしょう。
なぜなら、誰もが老後生活に対して漠然とした不安を抱えているからです。
実際のところ、早期退職を選んでも定年退職を待っても、老後の資金計画に悩む時期は訪れます。
それは単に、老後を考え始めるタイミングが早いか、遅いかだけの違いに過ぎないよう思えます。
早期退職において、お金と人生観のバランスが重要かと思われます。
