自助努力2000万円!毎月いくら貯金すればいいの?
65歳までに2,000万円貯めるとしたら毎月いくら貯金すればいいのでしょう。
例えば、現時点で35歳とすると、
65歳まで30年間あるので単純に計算すると、
年間:2,000万円/30年=66.7万円/年
月:66.7万円/12ヵ月=5.6万円/月
同様の方法で下表を作成してみました。
年齢 | 65歳までの年数 | 年額(万円) | 月額(万円) |
20 | 45 | 44.4 | 3.7 |
25 | 40 | 50.0 | 4.2 |
30 | 35 | 57.1 | 4.8 |
35 | 30 | 66.7 | 5.6 |
40 | 25 | 80.0 | 6.7 |
45 | 20 | 100.0 | 8.3 |
50 | 15 | 133.3 | 11.1 |
期間が45年と長い20歳でも「毎月3.7万円」、
期間が15年と短い50歳においては「毎月11.1万円」になります。
自助努力2,000万円とは、このペースで貯めなければ準備できません。
一口に2,000万円と言っても、世代や年齢層によって受け止め方が違うものと思われます。
金融庁の報告書については、麻生大臣が表現が悪いことは認めていますが、内容に誤りがあるとは言及していません。
現行における平均的な年金年収と支出との差が、約5万円あるのは確かなことです。
更に現行の年金制度では、年金収入が下がる見込みです。
自助努力を解消するには、消費税を何%にすればいいのでしょう。
現行の年金制度は、そもそも自助努力ありきと政府は考えていたのでしょう。
国民は「100年安心」の言葉にすっかり欺かれました。
せっかくの消費増税も自助努力の不安残す
今年の10月、消費税10%へと増税が予定されています。
消費税は、年金を含め社会保障の充実を図る目的があります。
増税後の使い道は、既に決まっています。
増税しても当然ながら、この自助努力の不安は残ることになります。
2004年、小泉政権下において年金改革が行われました。
所謂、「100年安心」の年金改革です。
当時から少子高齢化が懸念されており、「人生100年時代」は今に始まった話ではありません。
年金は5年毎に検証され、今年は3回目の見直し時期です。
2004年の年金改革時も消費増税が議論されていました。
時の小泉首相は、自身の政権下では消費増税しない旨を明らかにし、この改革を実行しました。
消費増税は、言わば「伝家の宝刀」であり、それを抜くからには国民に痛みが伴います。
安倍政権は、2014年に5%から8%の消費増税と今回で「伝家の宝刀」を2回抜くことになります。
そんな中、金融庁から「2,000万円の自助努力」なる報告書が提出されました。
消費増税しても、自助努力の不安は全く解消されません。
せっかくの消費増税、今回の増税は国民に不安と痛みだけを残すことになるでしょう。