札幌市では、クラスターの発生が相次ぐ中、ススキノでの接待を伴う飲食店のクラスターは減少傾向にあります。
しかしながら、札幌市ではこうした店から家庭や職場へと感染の連鎖が起きたとされ、今月7日から営業時短を要請しています。
11月1~18日までに市内で発生したクラスター32件中、ススキノの接待を伴う飲食店は5件と現状では2割未満になっています。
クラスターと認定される要件は「感染者5人以上」であり、その数に満たない店も少なくないと言われています。
市保健所の担当者によると、
「感染した従業員への聞き取り調査で、勤務先の店名を答えてもらえないことが多くなった。感染者が5人出ればクラスターと認定されるということは、店側も知っているようだ」
と話しています。
10月下旬から市内の感染者が急拡大し、聞き取り調査にかける時間が短くなっっており、中には店長から「店の名前を出さないように!」と言われている従業員もおり、協力を得るのがとても難しくなったと言います。
話は変わりますが、
ススキノで感染拡大の温床と言われているのが「メンパブ」という業態です。
ススキノには、およそ40~50店程が点在しています。
メンパブとホストクラブの違いは何か?
基本的に男性従業員が女性客をもてなすのは一緒ですが、メンパブは飲み放題の時間制の店が多く、高い酒を勧めるホストクラブに比べれば、格安で飲むことができます。
ホストクラブの営業時間は、風営法で午前0時(地区によっては午前1時)と決められていますが、メンパブは、風営法で縛られた業態ではありません。
ガールズバーとある種同様の業態と言えます、
法的なことを言えば、メンパブでの接待行為は違法と言えます。
「キャスト」と呼ばれる男性従業員は女性客の肩を抱き、女性客はキャストにしなだれかかっている。他方では、顔を寄せ合って飲めよ飲めよの大騒ぎ。もちろん誰もマスクをしていない。
メンパブに行く客たちの多くが、ススキノで働く女性たちです。
「仕事帰りに気軽に立ち寄れる憩いの場」
仕事でのストレス解消としての役割もあることでしょう。
ホステスや風俗嬢等、午前1時に仕事が終わりメンパブへと足を運びます。
この時間帯、ホストクラブは閉店しており必然とメンパブに女性客が集まるのです。
ススキノでの感染拡大の一因は、「Go Toトラベル」だと言われています。
明らかに道外からの観光客がここ数ヶ月で増えています。
羽目を外した観光客が、夜の街の女性たちに感染させ、その女性たちがメンパブで飛沫を飛ばし、感染拡大へと陥るシナリオです。
メンパブの中には感染対策を万全にしているお店も多いことでしょう。
ただ、一部では無対策の店も存在するのも事実です。
更には、職場や家庭等・・・・
この感染連鎖は否定できないことでしょう。