2020年4月26日
元衆院議員でタレントの杉村太蔵氏が、サンデー・ジャポンに出演し、新型コロナウイルス感染拡大への日本政府の対応について語りました。
先週は「全国一律10万円給付は間違っている」と発言し、大きな反響がありましたが今週は日本のコロナによる死亡者数について言及しました。
死亡300人台は「圧倒的に勝っている」
亡くなった方の数を国際比較すると、医療従事者のがんばりで300人台に抑えられている。
他国を圧倒的に勝っている。
もっと国内外から評価を受けてもいいのではないか。
希望の光は私には見えている。
と主張しました。
日本における新型コロナウィルスによる死亡率は、世界中の研究者が驚くほどの低さです。
原因については、
現状、日本はウイルス感染の有無を調べるPCR検査数が絞られ、感染者数や死亡者数が過小評価されているとの指摘があります。
ハグや握手等といった他人との直接的な接触も少なく、マスクや手洗いなどの習慣が日本における感染拡大を防いでいる可能性があるとも言われています。
また、日本におけるBCG接種率の高さが、重症化を抑えている可能性を指摘する声もあります。
更には、「日本人は新型コロナの免疫を持っている」という大胆な仮説も浮上し始めています。
「爆買い」の言葉に象徴されるように、近年日本には多くの訪日外国人、特に中国人が来日しています。
何らかの免疫力を持っている可能性は、否定できないことでしょう。
日本でも「抗体検査」が始められていますが、多くの人が抗体を持っていれば、「新型コロナの免疫を持っている」という仮説も立証されるかもしれません。
日本における死亡率が低いのは謎だらけです。
「もっと国内外から評価を受けてもいいのではないか」
この言葉は、政府の対応を擁護しているよう思われます。
「隣の芝生は青く見える」
とも発言しており、他国の消費税率の高さを引き合いに「低負担(消費税率10%)で高福祉は通用しないのでは」といった意見も出されました。
同番組に出演の岸博幸氏(元経産省官僚)は、
杉村君これ間違っている。死亡者数だけじゃなくて、感染者数の増加を抑えられているかどうかとかいろんな要因を考える必要がある。死亡者数が少ない本当の要因はわからない。それだけをもって日本が勝っているというのは正直言ってわけがわからない
と述べ、「日本は政府の対応が遅い」と苦言を発しました。
新型コロナウィルスによる直接的な死亡者数は、確かに日本は低いにかもしれません。
ただ、このまま経済低迷が続き、政府の対応次第では「自殺等」の間接的な死亡者数が確実に増加することでしょう。
「日本は政府の対応が遅い」
この言葉は、日本のコロナ対策における致命的な弱点と言えます。