7月11日
アイヌ民族をテーマにした国立施設「ウポポイ」が12日にオープンします。それに先立ち、菅官房長官が視察し、「民族共生の理念に共感してほしい」と呼び掛けました。
菅官房長官:「ぜひ一人でも多くの方々がこのような美しい景観と、四季折々の豊かな自然に囲まれたウポポイを訪れ、アイヌ文化の素晴らしさを体験し、民族共生の理念に共感して頂けるように期待を致しております」
そのうえで、「一人でも多くの人に訪れもらいたい」とし、「3密を回避したうえで、22日から始まる総額1兆7000億円のGOTOキャンペーンを活用してほしい」と呼び掛けました。東京を中心に新型コロナウイルスの新規感染者数の増加に歯止めが掛からないなかですが、菅長官は「当面は感染拡大防止と社会経済活動の両立に取り組んできたい」として観光をはじめとした経済活動を活発化していく考えを強調しました。出典:テレビ朝日
今年5月7日、記者会見の場でアイヌ文様をあしらった布マスクを披露した菅官房長官。
菅氏は政府のアイヌ政策を担当する閣僚でもあります。
「刺繡の文様には、病気を体に入れないという魔よけの願いが込められているとうかがっている。お守りを兼ね、アイヌ文化の発信にも資することから着用させていただいている」
と説明し、アベノマスクならぬ「スガノマスク」と称され話題となりました。
国立施設「ウポポイ」のオープンを明日にし、菅官房長官が訪れるのは言わば必然のことでしょう。
ただ、東京都は新規感染者数が3日連続の200人超え、北海道はいわゆる第2波が沈静化し落ち着いた日常を取戻しつつあります。
視察同日、菅氏は千歳市内で講演をしており、新型コロナウイルスの感染再拡大について
と述べています。
政府は新型コロナ対策で東京都と23区の連携強化を求めており、菅氏の発言は都などの対応を批判したように思われます。
この日の北海道における新規感染者数は1人に留まっており、そのことについては、
と評価しています。
「政府としては社会経済活動を進めていく方針には変わりはない」
「新型コロナ対応のベッドの2割弱しか使っていない」
「政府は徹底的にPCR検査をして、陽性の人を探す”攻めの姿勢”で対応している」
菅氏は政府の対応に理解を求めました。
東京都が3日連続200人超えの中、政府には全く問題がないようです。