専門家が東京をエピセンター(発生源)と指摘!蔓延する「東京型」コロナ

独り言

7月16日

参議院予算会議の閉会中審査で、野党が推薦した参考人の東大先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授が、コロナ感染拡大の現状について強い危機感を示しました。

私は今日、極めて深刻な事態を迎えつつある、東京のエピセンター化という問題に関して、国会議員の皆様に全力をあげての対応をお願いしたくて参りました。

冒頭の発言で、「エピセンター」という耳慣れない言葉が使われました。

エピセンターとは、発生源や震源地といった意味を持つ言葉です。

エピセンターは、そこに一定数の無症状の方が集まり、PCR陽性の方の中でも無症状の方を見ていきますと抗体が作られない方がいらっしゃる。

いわゆるスプレッダーになる可能性がある方がいらっしゃるということに気づきました。(スプレッダー=拡散者)

そして第一の波、第二の波の時に、これをきちんと制圧して無症状の感染者もなくしていくことを行うべきだったのに、それが行われないままに、実際に東京の中に今、エピセンターが形成されつつあると思っております。

これをもう一つは遺伝子のゲノム疫学というので見ますと、第一の波は「武漢型」です。

第二の波は武漢型から「イタリア・アメリカ型」へ変わった。

ところが現在、私どもも地方自治体に支援を頼まれ参ったりしますと、ゲノム配列の報告を見ますと、「東京型」「埼玉型」になってきております。

つまり日本の中にエピセンターが形成されている。

これを国の総力をあげて止めないと、ミラノ、ニューヨークの二の舞になるということを懸念しております。

現状におけるコロナの発生源は、東京・埼玉と言及しています。

その対策として、以下の発言をしています。

一番大事なのはですね、感染集積地とそうでない所を分けることです。

ようするに感染集積地をしっかり指定して、その集積地という面を制圧する。

エピセンター化してしまったら劇場も電車も危険になってしまう。

ですから国会に是非お願いしたいのは、こうしたものを総力をあげて投入して
一挙に、しかも責任者を明確にしてトップダウンで前向きの対策を直ちに始める、そうしないと

今日の勢いでいったら来週は大変になります。

今日の勢いでいったら来月は目を覆うようなことになります。

その対策は、交差免疫のある東アジアの日本なら必ずできます。

ゲノム疫学という科学的根拠を示しての児玉教授の訴えには説得力があります。

政府からすれば、児玉教授は野党が推薦した参考人であり、一専門家の意見に過ぎないのかも知れません。

西村経済再生相は、東京のエピセンター化への言及は避け、新宿などでのクラスター対策を徹底していく方針を強調しました。

これでは、来月は目の覆うようなことになるかもしれません。

GoToキャンペーンでは、エピセンターである東京は外されましたが、やはり政府が今行うべきはGoToキャンペーン等の経済活動ではないよう思われます。