【道警ヤジ排除訴訟】口頭弁論で「適法だった」と道警側が反論

独り言

2020年6月15日

去年7月、参議院選挙で安倍総理の演説にヤジを飛ばした聴衆の女性などが、警察官に排除された問題。15日、道警側が法廷で女性への対応は「適法だった」と反論しました。

「増税反対!」(去年7月の女性の声)

去年7月、参議院選挙期間中に、札幌駅前で行われた安倍総理の演説で「安倍やめろ」「増税反対」などと声を上げた男女が、警察官に排除されました。

この対応をめぐり、排除された2人は、精神的苦痛を受けたなどとして、道警を所管する道に対し、あわせて660万円の損害賠償を求めています。

「どこまでついて来るんですか?本当に」(原告の女性)
「帰るところ。バイバイするかな。一緒に。何か飲む?買うよ。お金あるから。コーラですか。ジンジャエールですか。ウーロン茶ですか。お願いお願いお願い」(警察官)

原告の1人、当時大学生だった女性は、あの日、複数の警察官に、1時間半にわたって付きまとわれたと主張しています。

「まともな人は、国に反対意見を言わないという前提のもとに、おかしなやつは、排除されて当然なんだという風潮に、それが変だと思えるような社会にならないと」(原告の女性)

15日、札幌地裁で開かれた3回目の口頭弁論。道警側は「原告と聴衆との間で危険な事態を回避するため、原告を避難させる必要があった」と、反対意見を提出しました。

また、原告が「1時間半にわたる付きまとい」と訴えた行為についても、道警側は、その経路を示して「適法な職務執行だった」と反論しています。

道警側が、今回の口頭弁論で提出した証拠では、一連の排除行為には、道警の警察官のほかに、警視庁警護課の巡査部長なども含まれていたことが新たに分かりました。次回の口頭弁論は、8月21日に開かれます。

出典:HBC北海道放送

会見等で、山岸直人道警本部長は「トラブル防止の観点から措置を講じた」と述べ、事態を正当化してきました。

トラブル防止措置は「警察官職務執行法」のどの条項に基づくのか?
排除された市民は「公職選挙法」のどの条項に違反したのか?

山岸本部長と原口淳道警警備部長は告発状が提出されているとして「これ以上の答えは控える」としてきました。

法廷へと舞台は移りましたが、道警側の主張には法的根拠がなく、あくまでも「トラブル防止」という観点での反論となっています。

「原告と聴衆との間で危険な事態を回避するため、原告を避難させる必要があった」

「危険な事態」とは、具体的にどんな事態を想定しているのでしょうか?

国会では、安倍総理の答弁中に野党からのヤジは日常茶飯事のことです。

ヤジが原因で「与党」と「野党」の間で「危険な事態」になることはないでしょう。

 

「原告を非難させる」とは、何か危険な事態が起こる予兆でもあったのでしょうか?

「増税反対!」と声をあげる女性に、誰かが何か危害を加えようとしたのでしょうか?

法的な根拠もなく、危険な事態が起こる予兆もなく、道警がとった行動は「排除」に他なりません。