「パンデミック・カースト」なるコロナ格差と首相の「うちで踊ろう」動画

独り言

コロナで壊滅的な被害となったニューヨーク、3月22日からロックダウン(都市封鎖)による自宅待機が始まり外出制限されました。

日本の「緊急事態宣言」は、自粛や指示に留まるものですが、ロックダウンは法的な強制力や拘束力を持ち、気持ち的な負担が大きいものと思われます。

人々の生活は一変しました。

テレワークをする親に、オンライン授業を受ける子等は、その象徴的な変化に見えます。

親子や夫婦の絆が深まったという人、逆に夫婦仲が悪くなり「コロナ離婚」という言葉も生まれています。

アメリカでは、「自宅待機は特権だ!」という考えが芽生えています。

自宅待機やテレワークをしているのは、基本「ホワイトカラー」と呼ばれる人たちです。

更に国土の広いアメリカでは、多くの富裕層がウィルスの影響の少ない遠隔地(リゾート地)で何不自由ない生活を送っています。

一方、この状況でも外に出て働いているのは、医療関係者、警察官、公共交通機関の職員、スーパーマーケットの店員、トラックドライバー、配達員、清掃員等です。

当然ながら、感染リスクを負いながら働いています。

コロナによって、労働環境の格差が浮き彫りになったよう思われています。

ネットでは、自宅待機の様子をアップする動画が多数投稿されています。

「ネット配信する場所の環境」や「家の広さ」等によって「パンデミック・カースト」という言葉も生まれる程です。

日本人の意識の中で、「自宅待機は特権だ!」という発想は薄いものと感じます。

どちらかと言うと、多くの方が自宅待機に「不安」を覚えているのではないでしょうか?

狭い日本では、富裕層の方がリゾート地で漫喫している姿は、報道されることもなく余り見られません。

店舗の休業を余儀なくされ、不安の中で自宅待機されてる方ももいるでしょう。

テレワークで自宅で働いても、今後の会社の業績等に不安を持たれている方もいるでしょう。

日本でも様々な「自宅待機」が存在することと思われますが、多くの方が不安と不自由を感じ、ましてや「特権」という発想には至らないことと思われます。

ただ、多くの日本人が「パンデミック・カースト」を意識させられた場面がありました。

安倍首相が、4月12日にツイッターに投稿した「うちで踊ろう」動画です。

SNSでは、自宅で優雅にくつろぐ安倍首相が「ルイ16世」にたとえられ、一時期ツイッターでは「ルイ16世」というキーワードがトレンド入りした程です。

動画の中では、安倍首相が犬と戯れたり、コーヒーを飲んだり、テレビのリモコン操作をする等のシーンが映し出されています。

冷静に見れば、家で犬と戯れたり、コーヒーを飲んだり、テレビのリモコンを操作することは、それ自体何も悪いことではなく、日常誰もがしている行動かと思われます。

「ネット配信する場所の環境」や「家の広さ」等によって生まれる「パンデミック・カースト」

それが炎上の理由なのかもしれません。