【N国党】NHKスクランブル化!生涯における経済メリットは馬鹿に出来ない

独り言

参院選の比例代表で約99万票を集め、法の定める政党要件である投票率2%以上を確保し、「NHKから国民を守る党」(以下N国党)の立花党首は初当選を果たしました。

「NHKをぶっ壊す!」と連呼し、奇抜な政見放送で国民の注目を集め、誰もがNHK批判だけでは議席を獲得できないものと思っていたことでしょう。

テレビのワイドショーでは、N国党支持者を愚民扱いするコメンテーターも多く、芸能界のご意見番であるマツコ・デラックス氏も

「受信料を払うことに真剣に疑問を持っている人もいるだろうけど、ふざけて(N国党に票を)入れている人もいるのでは…」

との意見を述べています。

 

N国党は「NHKスクランブル化」を主張しています。

スクランブル化とは、NHK放送に暗号をかけて受信料を支払った人だけが視聴できるようにすることです。

WOWWOW等と同じように、受信料を払わなければ視聴できないようにすることは技術的には可能なことです。

石田総務相は、

①「公共放送と民放の二元体制を崩しかねない」
②「NHKは災害報道や政見放送など公共放送の社会的使命を果たすことが求められる」

と反対の意見を示し、国民が公平に財源を負担することを主張しています。

①「公共放送と民放の二元体制を崩しかねない」

二現体制とは、

国民・視聴者が多元的な放送 サービスを享受するためにも,地域免許・広告放送の民放と全国単一組織 ・受信料収入のNHKの共存は必要であるとしている。

出典:NHK放送文化研究所 民放とNHKの二元体制に関し民放連が報告書を公表

二元体制は、国民の情報ソースが「テレビ」がメインだった時代の話です。

今ではインターネットの普及により、テレビに頼ることなく多元的な情報やサービスを享受することができます。

②「NHKは災害報道や政見放送など公共放送の社会的使命を果たすことが求められる」

公共放送の社会的な使命を果たす場合は、スクランブルを解除すればいいだけです。

逆に考えれば、災害情報や政見放送が「有料」なのは可笑しな話です。

石田総務相の反対意見は、N国党の主張を退けるだけの論はないものと思われます。

 

NHK受信料は、「12ヵ月前払い」の自動引落が最安値です。

2019年8月現在
衛星契約 12ヵ月前払い 24,770円(税込み)
地上契約 12ヵ月前払い 13,990円(税込み)

NHK受信料は、国民からすれば「税金と同じようなもの」と思われていることでしょう。

N国党の主張が実現すれば、「受信料を支払わない」という選択肢が生まれます。

日本で暮らすのであれば、NHKとの契約は「長期」に渡ることでしょう。

衛星放送の場合(現在価格ですが)
年間 24,770円
10年間 247,700円
20年間 495,400円
30年間 743,100円
40年間 990,800円
50年間 1,238,500円

NHKを見ず「受信料を支払わない」という選択をすれば、生涯において大きな経済メリットがあるものと考えます。

短期で見ても、年間24,770円の支出削減は、国民から見れば嬉しい「減税」のよう思えることでしょう。

N国党支持者を愚民扱いするコメンテーターは、お金持ちで「庶民感覚」がない方なのでしょう。

自民党を含め他党に投票しても、目に見える成果は期待できないと判断し、有権者はN国党に投票したのかもしれません。

長期的な固定費削減というFPの観点から、N国党の「NHKスクランブル化」の実現を期待します。