【ANA】トヨタに社員出向受け入れ要請!ドラマ半沢直樹での帝国航空が現実に

独り言

2010年10月25日 読売新聞

全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(HD)が27日に発表する事業構造改革案の全容が判明した。トヨタ自動車を含む数社に社員出向の受け入れを要請し、一時的な人員圧縮を図るほか、採用凍結などで2022年度までにグループ全体の社員を3500人程度減らす方針だ。

ANAHDは固定費の3割を占める人件費の削減が急務となる一方、新型コロナウイルスの感染収束後を見据えた社員のつなぎとめも重要な課題となっている。出向受け入れの要請を受けたトヨタなども、検討を始めた。

堺雅人が主演するTBSドラマ半沢直樹でも、同じようなシーンを目にしました。

帝国航空再建計画草案では、

①赤字路線の廃止
②燃費効率の悪い大型機の売却
③関連会社の整理
④給与水準の引き下げ及び待遇見直しによる徹底的な経費削減
⑤企業年金の大幅カット
⑥縦割り廃止による社員の他部署への異動
⑦全社員5分の1の人員整理

が掲げられていました。

ドラマでは、⑦の人員整理についてクローズアップされ描かれています。

まず早期退職者に特別退職金を出し、更に転職先を斡旋するも約1000人が断固と拒否していました。

石黑賢が演じる帝国航空の財務部長山久登は、組合との集会で

山久部長:「今回の人員整理に伴って、皆さんの転職のセカンドキャリアを全力でサポート・・・」(登壇上の発言途中に)
組合員A:「30年真面目に働いてきたんだ、用が済んだらお払い箱かよ!」
組合員B:「納得のいく説明をしろ!」
組合員C:「おい、みんな落ち着こう。山下さん、俺たち整備士のほとんどは高校の時から整備士の専門技術を勉強して、この仕事に人生を掛けてきた。それを今更どっかの会社で営業をやれと言われても納得できる訳ないだろ!」
山久部長:「ですからこの度は、皆さんの専門技術を活かせる企業として、トキワ自動車さん、愛知自動車さんの受け入れを要請しております

ANAが27日に発表する「事業構造改革案」は半沢直樹が提案した「帝国航空再建計画草案」と言えるでしょう。

トヨタ自動車は、ドラマで言う「トキワ自動車」「愛知自動車」に該当するよう思われます。

帝国航空の山久部長は、

「あなた方(半沢と部下)には本当に感謝しています。これだけの計画をつくってくれたからこそ、私も帝国航空を立て直せるという希望が持てた。でもそれと同じくらい半沢さん、あなたのことが憎い!」

ドラマの中でも、キャリアを活かした転職先を見つけることは、並大抵のことではないようです。