勤務中に送別会準備で処分!民間あるあるも官ではご法度

独り言

2019年7月27日

堺市の副市長に就任した大阪府の前の総務部長の送別会を開くため、府の職員が勤務時間中に職場のパソコンを使って同僚に参加を呼びかけていたことが分かりました。府は職務専念義務に違反する可能性があるとして関係者の処分などを検討しています。

関係者によりますと、大阪府の前の総務部長が先月退職し、堺市の副市長に就任したことに合わせて、府の総務部や財務部の職員が送別会を開くため、今月、複数回にわたって勤務時間中に職場のパソコンを使って同僚に参加の呼びかけや会場の周知などを行っていたということです。

また、送別会に参加できない職員から、記念品の代金として総額で1万2500円を庁舎内で集め、法務課内の金庫に保管していたということです。

送別会はおよそ90人の職員が参加して26日に開かれる予定でしたが、前部長の都合で急きょ中止になりました。

大阪府は、勤務時間中に送別会の準備を行ったことは職務専念義務に違反する可能性があるほか、職員から集めた現金の金庫への保管は、職場に原則、現金を置かないと定めた内規に違反するとみて、事実関係を詳しく調べるとともに、関係者の処分などを検討しています。

出典:NHK NEWSWEB 勤務中に送別会準備 職務専念義務違反で処分検討 大阪府庁

 

この件について、他の報道も確認してみました。情報を少し補足します。

・案内状は総務部と財務部の幹部名で同僚らに公用メールで送信されています。
・会費は6000円で、出席しない人から記念品代500円を徴収。
・公用メールの私的利用を禁じている。
・過去の裏金問題を踏まえ、職場での現金保管も禁止している。
・送別会を巡っては庁内で問題視する意見があり、22日に中止が決まった。

記念品代12,500円から25名の不参加ということが読み取れます。
およそ115名もの職員が対象となる送別会です。

報道での論点は、以下の2点です。

①公用メールの私的利用を禁じている→職務専念義務違反
②職場に原則、現金を置かないと定めた内規違反

論点についての直接のコメントは控えます。

総務部と財務部の幹部が発起した100名規模の会費6,000円の送別会、真に参加したいと思う職員は何人いるのでしょう。

そもそも会費制とは言え、このような送別会を企画する幹部に、時代錯誤の感覚があるものと思われます。

この規模の送別会であれば、幹部に命じられた職員にしてみれば「業務命令」かと思われます。

命じられた職員にしてみれば、「私的利用」という感覚はなかったものと思われます。

勤務時間中におけるメール送信については、民間企業であれば問題にならないものと思われます。

勤務外であれ、部をあげての「一大イベント」という認識があるからでしょう。

あくまでも個人の意見ですが、命じられた職員を処分するのは理不尽です。

処分をするのであれば、送別会を発起した幹部に留めるべきです。

なぜなら業務外とは言え、このような幹部からのオーダーを拒否するのは、職員として容易ではありません。

「この件は業務外の私的なことなのでお断りします」

とは、組織の人間として言えない台詞です。

処分は別にして、このような「全員参加型」の高額で無意味な送別会等、「官」「民」問わずなくなることを期待します。