FP3級は資格に対する「志」(こころざし)で難易度が変わります
FP3級は資格取得だけの観点でみれば簡単です
国家資格である「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」は、通称「FP3級」と呼ばれています。
ネット上では、悲観的な意見を多く目にします。
一般常識があれば簡単に受かる試験
問題集を1周するだけで合格できた
落ちるのは恥だ
比べる国家資格にもよりますが、合格率が約70%と高く容易に感じられます。
合格だけを目指すなら、確かに問題集を熟せば合格できるでしょう。
何故なら、
問題の出題形式が、2択、3択で合計80問だからです。
FP3級は基本を学ぶことを目的に
私には、FPを学ぶ理由がありました。
退職する前に、何の知識もなく独自に算定したアーリーリタイア資金をFPの視点で検証することです。それと当初からAFPを目標とし、FP2級の資格取得も視野に入れていました。
FP3級が簡単という情報に惑わされた!
実際に勉強してみたら覚えるのが大変!
数日勉強したレベルでは無理だ!
FP3級であれ国がFP技能士と認めた点に意義がある
FP資格取得者の8割が金融系企業に属していると言われています。
銀行員や証券マン等がFP3級では、恥ずかしいのかも知れません。
周りに「FP1級」や「CFP」がいては、正直余り喜べないことでしょう。
悲観的な意見が多くなるのも当然かと思われます。
金融系企業に属さない主婦や学生であれば、その志は高く評価できるものと思われます。
アーリーリタイアした私が、資格を取得しても意味がないと思っていましたが、合格した時は嬉しかったです。
後日送付されて来る「技能検定合格証書」は、100均で買った額縁にいれて眺めるほどです。
レベルはともあれ、国にFPとして認められたのですから・・・・
逆の発想をすれば、学習すれば必ず結果の出る国家資格です。
「あなたもFP技能士として国に認めてもらいませんか?」
費用は独学なら1万円程です。
FP3級は家計に役立つ?
日本で生活するなら日本の制度をきちんと理解しよう
日本には、国民の最低限の暮らしを実現するため、社会保険制度があります。
「公的年金」「健康保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5つです。
耳にしたことはある言葉ですが、実際の制度の中身(概要)まで、把握されている方は少ないと思われます。
日本に住んでいながら、日本の基本的な制度を余りよく知らない。
こんなに大切なことを何故、義務教育でしっかり教えてくれないのでしょうか?
FP3級は、これらの全てを網羅しています。
社会保険制度以外にも税制(所得税・住民税・固定資産税など)についても学びます。
生命保険や損害保険等のリスク管理、株や投資信託等の資産運用の基礎知識、不動産、相続・・・・
生活に密着した内容が凝縮しています。
私はニュース等で、それらの制度が変更になった時、問題意識を強く持つようになりました。
消費税の増税は目に見えて解りやすいのですが、
例えば、国民健康保険の保険料の上限額は恐ろしい勢いで上昇しています。
このままでは、老後生活を脅かす存在になることでしょう。
そう言った問題意識を持てるようになります。
私は「給与」と「所得」の違いすら分かっていませんでした。
可処分所得?何それ?って感じです。
言葉や用語が理解できるだけでも、FP3級を学んだ十分な成果だと言えます。
資格は取得が目的ではなく使いこなすことが重要
個人的な意見ですが、家計に役立てるといった観点では、FP3級はパフォーマンスに優れた資格と言えます。
FP1級やCFP等の上位資格になる程、家計から離れていく気がします。
FP3級で学ぶ「キャッシュフロー表」が作成できれば、家計問題の多くは解消できることでしょう。
また今の時代、分からないことがあればネット検索すれば調べがつきます。
FPを学ぶと長期的な視野でお金を見るようになります。
長期的な視野で見ることにより、お金の単位が数百万、数千万、億単位となります。
それにより、
お金の価値が明確となり、例えば日々の生活における支出の削減を意識するようになります。
FP3級を単なる資格と思っていると、家計へ活かせる部分は限られることでしょう。
家計に生かすも、あなたの工夫次第です。