アーリーリタイアに後悔はないか?暇で困らないか?

アーリーリタイア

資金面ばかり気にするのであればアーリーリタイアは不向き?

アーリーリタイアは、あらかじめ生涯資金を準備し会社を辞め、退職後は言わば「隠居生活」をイメージされるかも知れません。

その為、資金面での問題がクローズアップされる傾向にあります。

 

いくらあったらアーリーリタイアできますか?

 

6,000万円あったら50歳でアーリーリタイアできますか?

 

この質問に、前提条件がなく即答できる人はいません。

 

仮に、

3億円あったらできますよ

あなたは、この回答でアーリーリタイアを諦めるのでしょうか?

お金があればアーリーリタイアしたいという考え

アーリーリタイアすること自体をゴールと考えていませんか?

アーリーリタイアは、ある意味「結婚」と同じです。

結婚することは、二人の人生のスタート地点に立つことです。

結婚後、二人で人生をどのように歩んでいくかが重要です。

アーリーリタイアも同じく、その後の人生が重要です。

単に結婚したい、アーリーリタイアしたいのであれば、どちらもやめた方がいいでしょう。

きっと後悔します。

結婚生活に夢を見るのと同様、しっかりとした目的もなく、アーリーリタイア後の生活を夢見るのはお勧めしません。

アーリーリタイアの決断に必要なのは人生観です

人生観は人により様々で、一概に言うことはできません。

恐縮ですが、私の退職に至る経緯を簡単に紹介します。

私は重度の無呼吸症候群で、それにより様々な症状に悩まされました。会社の健康診断では、指摘事項が多く診断票が2枚に渡る程です。無呼吸症候群の診療時、医師に言われた言葉で、「あなたと同じ症状の人が10人いたら、10年後には4人は亡くなります」この言葉は47歳の時に言われました。45歳の時、大腸がんで余命半年の母が亡くなり、46歳の時、肝臓がんで余命1年の父で亡くしました。余命や死に対し、とても敏感になっていた時期です。会社では、尋常でない睡魔に襲われ集中力が失われていました。当然、仕事にも身が入りません。他人から見れば、表立った症状が見えない為、誰にも理解されることはありませんでした。私が60歳まで生きれる確率は60%、ほぼ五分五分だと思いました。単純に「死にたくない」と思いました。不規則な生活、ストレスによる暴飲暴食、根源は会社だと思いました。「会社を辞めて、健康を取り戻そう!」私はこのスローガンを掲げ退職に至りました。

私の場合、

生き延びる為にアーリーリタイアを決断したので、

自分が生きている限りアーリーリタイアを「後悔」することはないでしょう。

 

退職前の半年程、アーリーリタイア資金についても悩みました。

ネットを駆使し独自でリタイア資金を算定しましたが、

当時の結論は、

年金受給までの間、今ある資金でどうにかする。その後は年金の範囲内で生活する。

という程度のものでした。

アーリーリタイアで後悔しないためには?

世の中で、お金では買えないものとされているのが「時間」や「健康」です。

他にもまだあるかもしれません。

アーリーリタイアは、ある意味お金で買えないものを手にすることができます。

あなたの人生観において、これらの要素が密接に絡んでいれば、「後悔」のないアーリーリタイアになるものと考えます。

アーリーリタイアは暇で困る?

アーリーリタイアは、数千万~1億円以上のお金で退職時から定年(年金受給時)までの時間を買ったようなものです。

その延長で、一般的に言われる老後生活が待っています。

生きている限り、時間は無限にあります。

それをどう過ごすか?当然、個々の自由です。

暇で困るなら、以前のように働けばいいだけです。

アーリーリタイアの場合、ある程度の生涯資金を持っています。

資金を元に起業してもいいでしょう。

会社に雇用されなくても、好きな仕事をすればいいのです。

ボランティアでもいいでしょう。

傍から見ればアーリーリタイアは暇に見られるかも知れません。

暇か暇でないかは本人次第の面もありますが、もし暇で困るのであれば、以前のように働けばいいだけです。

ただし、以前と同じ会社、同じポジションで働くことは一般的にできません。

単にそれだけのことだと思います。