生活環境や生活習慣を変えることでアーリーリタイア資金は大きく削減されます

アーリーリタイア

削減効果は10年単位で評価しよう

例えば、

1日にタバコを2箱吸う生活習慣の方がいたとしましょう。

1箱が480円

2箱だと1日の支出が960円となります。

タバコを吸っている人は、1日960円の支出の大きさに気付きにくいものです。

1日960円を10年間で見てみましょう。

960円/日×365日×10年=3,504,000円

10年間で約350万円の支出です。

新車で自動車が手に入る価格です。

 

「日にいくら」「月にいくら」という単位で見ると支出の大きさが把握しにくいので、10年単位で削減効果を評価すれば、その大きさに気付きます。

生活環境を変えた具体例①

ここからは、私がアーリーリタイアに向けて行った実例です。

サラリーマン時代、私は会社に程近い市街地の賃貸マンションに住んでいました。

家賃は駐車場込で10万円/月程です。

年間120万円、10年間で1,200万円の支出となります。

 

アーリーリタイア後の生活を郊外にある実家(一戸建て)に住むことにしました。

両親が亡くなり空家となっていたのですが、ある意味処分に困っていました。

実家は10年程家族と一緒に暮らした思い出の場所です。

 

実家は1年間、固定資産税が約4万円で住むことができます。

10年間で約40万円です。

市街地のマンションから郊外の実家に住むことにより、

10年間で約1,160万円の削減効果があります。

一戸建ての場合、修繕費用を見込む必要性があります。

仮に10年間のメンテナンス費用を大雑把ですが100万円としても、10年間で1,000万円程の削減効果があります。

住環境の見直しは、大きな支出削減が期待できます。

生活習慣を変えた具体例②

サラリーマンの時、私は自炊することなく外食メインの生活でした。

朝は、コンビニで前日に買った菓子パンにコーヒー

昼は、出前

夜は、居酒屋に飲みに行くかコンビニ弁当や出前等

食費は月に8万円程掛かっていました。

アーリーリタイア後、自炊を始めました。

支出削減の目的以上に、健康面やダイエットに考慮した食生活です。

今現在の食費は、1万5千円~2万円弱です。

少なくても月6万円、年間で72万円以上、10年間で720万円以上の削減効果があります。

あたり前と思っていた生活習慣ほど、削減効果が大きいものです。

その他の見直し

上記で紹介した例で、10年間で約1,700万円の削減効果があります。

その他、

生命保険の見直し
火災保険の見直し
自動車保険の見直し
携帯電話料金の見直し
インターネット回線の見直し
電力事業者の見直し
理髪店の見直し
・・・・
10年間で300万円以上の削減効果を生み出しています。

削減を可視化しずらい試みもあります。

節電、節ガス等、省エネを心掛ける。
コンビニからスーパーへの購入先変更。
タクシーを使わず公共機関を使っての移動を心掛ける。
・・・

アーリーリタイア後は、生活習慣の見直しを日々行いましょう。

10年間で2,000万円以上の基本生活費削減の意味は?

50歳でアーリーリタイアし、100歳まで生きるとすれば50年間あります。

50年は長期であり、物価変動等様々な外的要因がありますが、現時点でのアーリーリタイア資金を約1億円削減することになります。

生活環境や生活習慣の見直しは、アーリーリタイア実現に不可欠です。

 

削減効果だけに注視した支出削減は間違い

基本生活費の削減は、アーリーリタイア実現に向けて不可欠であることを訴えてきました。

ただ、間違って欲しくないのは、削減効果だけに捉われてはいけません。

あなたに「こだわり」のある支出は、基本的に削減するのはやめましょう。

例えば、

ワインを飲む愛飲家がいたとしましょう。

くつろぎの時間、読書をしながらワインを飲む、ある意味とても贅沢な時間です。

支出削減だけを注視し、ワインを飲むのをやめるのは好ましくありません。

楽しみや楽しい時間を過ごす為の支出は、基本的に削減しないようにしましょう。

アーリーリタイア後の人生をつまらなくする支出削減は本末転倒しています。

アルコールが体に悪影響で、削減をきっかけにやめるであれば良い判断だと思われます。

私は様々な観点から支出削減を試みていますが、費用面ではなく実質的な生活レベルを極力落とさないよう心掛けています。

市街地のマンションから郊外の実家に移り住みましたが、1LDKから4LDKと広くなりました。

マンション近隣には、コンビニしかありませんでしたが、実家の近くには大型スーパーがあります。

日常の生活だけで考えると利便性がアップしています。

市街地へのアクセスは、以前と比べれば時間が掛かりますが、徒歩1分のところにバス停があり、

1時間程で市街地にアクセスできます。

会社を辞め、アーリーリタイアの身であれば、時間の問題はクリアーされます。

 

食生活においても、外食から自炊へと支出削減していますが、ダイエットや健康面といった観点で向上が図られています。

省エネにも心掛けていますが、過度な省エネは命すら脅かします。

電気代を節約しようとし、エアコンの使用を控え熱中症になっては元もありません。

特に北海道の場合、暖房費を節約しようとし水道管や給湯器を凍結で破損させれば、逆に高額な支出となります。

また浴室が寒いことにより、ヒートショックを起こせば、命すら危うい状況となります。

効果ばかりを見据えた削減は厳に慎むべきです。