政府コロナ第3波とGoToでジレンマも北海道の観光地GoTo客でにぎわう!

独り言

2020年11月14日

「緊急事態宣言や『GoTo』キャンペーンの見直しは、専門家も現時点でそのような状況にはないとの認識を示している」

菅首相は13日、記者団の前で述べました。

一連のキャンペーンは、菅首相が官房長官時代からの肝煎り政策であり、感染防止を優先しキャンペーンを中止するのは是が非でも避けたいよう伺えます。

十分な感染防止対策を講じれば「移動で感染拡大は起こらない」と自信を示していますが、一体何を根拠にしているのでしょう?

今月10日、加藤勝信官房長官は定例会見において、GoToトラベル事業の利用者のうち、新型コロナウイルスへの感染が確認された人数が11月9日までで131人だったと述べています。

観光庁が10月30日に発表した速報値では、7月22日~10月15日のGo To トラベルの利用実績は、少なくとも約3138万人泊とされている。これに対し、11月9日までに観光庁が報告を受けている新規感染者数は131人だったという。

131人の信憑性が問われるところです。

8月、「GoToトラベル」事業に関する野党合同国体国会ヒアリングで、野党は「GoTo」を利用した旅行者から感染者が出ていないのか、繰り返し問いかけました。

これに対し観光庁は

「登録されている宿泊事業所および旅行者からの感染報告は受けていない。感染者が発生したら報告されるシステムになっている」

と返答しましたが、野党が長野県のホテルでの感染事実を指摘すると、

「今把握した。速やかにヒアリングや検査をしていきたい」

と答え、システムでありながら感染者の把握ができていなかったことが明らかとなっています。

また観光庁は事業に登録したホテルで発生した新型コロナウイルスの感染者数について、非公表とする方針をこの時に示していました。

公表しない理由については、

宿での感染か移動中の感染か、経路の特定が困難

「公表することで風評被害が生まれる恐れがある」

と説明し野党は

「全国での感染者数なら公表できないか」

と尋ねましたが観光庁側は応じなかった経緯があります。

そもそも、観光庁が言う通り「宿での感染か」「移動中の感染か」経路の特定が困難であり、感染者数を公表するのは難しいことでしょう。

過去にはシステム上の問題もあり、自身が特定困難と言っていた感染者数131人

信憑性に乏しい数値と言えるでしょう。

11月14日、北海道の観光地「GoTo」客でにぎわうとの報道があります。

TBSニュース

新型コロナウイルスについて、新たな感染者が3日連続で230人台と感染の拡大が続いている北海道。各地の観光地はGoToトラベルなどでにぎわいを見せています。

「GoToトラベルで来た」(東京から)
「結構前に予約していたので」(東京から)

一方、こちらは函館の五稜郭タワーです。

「どこ行っても一緒なので、気をつけるしかない」(大阪から)
「結構ススキノで(感染広がっている)との報道だったので、函館だったら、まだ大丈夫かなと」(神奈川から)

また、札幌のススキノでは「午後10時以降、酒を提供する店の利用を控える」など、道が感染対策の徹底を呼びかけています。

 

「これまでのところ、Go To トラベルの参加者に起因して旅行先のホテルや観光施設の従業員などに感染が広がっているという報告は受けていない。引き続き地方団体とも連携・調整し、感染状況を注視しながら政府として適切に対応していきたい」

加藤官房長官が10日の定例会見で述べた言葉です。

国民は政府の言葉を信じて行動しています。

信憑性の乏しい数値を根拠に、政府は経済活動を優先し国民を動かしているよう感じさせられます。